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はじめに~世界旅行は「異文化体験」だ!~
読者の皆様は「海外旅行」と聞いて、何を思い浮かべますか?
日本では考えられないような安い物価、真っ白な砂浜に青い海や絶景、あるいは贅沢にショッピング三昧。
そして人の温かさ、絶品グルメなど、その旅のテーマは一つではなく、それこそ旅人の数だけその目的が存在するといっても過言ではありません。
そうです、これらで挙げたどの要素も「海外旅行」には当てはまることなのです。
その中で、これらのキーワードにはある一つの共通項があると感じることができます。
その共通項とは、ずばり「異文化」です。
旅人は、日本では体験できない「異国の文化」を求めて今日も日本各地から機上の人になります。
海外を訪れて帰ってきた人が口癖のように言う「日本に比べて〇〇」という言葉は、私たち旅行好きの人が、海外への旅行に対して最も期待する感性なのではないのでしょうか。
日本に比べて安すぎる物価、日本にはないような絶景、日本ではできないような贅沢三昧、日本人が忘れている人情、日本の味とはまた違う現地グルメ…。
これらすべては、その国の「異文化」が基礎となって出来上がっているといっても過言ではありません。
2019年現在、世界の国連加盟国は全部で196ヶ国あります。
在外日本大使館は151ヶ国に所在するのです(外務省ホームページより)。
つまり、私たち日本人は、その気になれば196ヶ国の「異文化」を体験できる権利があります。
その中の151ヶ国で「安心安全な海外旅行」ができる体制を日本政府が整えてくれているといっても、言い過ぎではないのかもしれませんね。
この日本人の特権を利用しないなんて、もったいない人生だと思いませんか?
少しのお金と少しの時間、そして少しの勇気を振り絞って、世界に目を向けてみてはいかがでしょうか。
今回は世界中を旅行した筆者が、初めて海外旅行へ行くための準備からテクニック、特におススメの国など余すことなく大いに語っていきます!
パスポートとお金以外は必要ないって本当?
旅慣れた人々は自身の経験を少し誇張する意味も込めて、「パスポートとお金さえあればなんとかなる!」と吹聴する人もいます。
筆者の経験から言うと、それは当たらずとも遠からず、つまり、「出来ることなら準備は万端に」ということをまずはお伝えしたいと思います。
もちろん、パスポートは日本人が日本人である所以を示す、海外での唯一無二の身分証明書になりえます。
パスポートの中身をよく見ると、「この所持者に何か危険が差し迫ったときは日本国政府が保護する」というような文章も書かれています。
つまりは身分証明書としてだけでなく、日本国の税金を使ってでも海外の危険から身を守る対象であるということを証明する公的なものであることがわかります。
よく形容される「海外では命より大事なものがパスポート」という表現は、このあたりに拠るところが大きいのです。
そして二つ目の「お金」の重要性に関して。これはあえて触れる必要はありませんね。
海外に限らず日本国内を旅行するにあたっても、お金は無くてはならない必需品です。旅先の宿泊費やお土産代、毎日の食事や交通費など、お金がなければ何もできません。
最近の世界に目を向けてみると、キャッシャレス化の波は日本以上に進んでいることが肌で実感できます。
中国の大都市ではすでに、現金は受け付けずクレジットカードのみの決済を求める店舗も多いのだとか。
いわゆる「世界旅行で必需品の3種の神器」といえば、パスポート、お金、そしてクレジットカードの3つを挙げることができるでしょう。
世界旅行を「実りあるもの」にするための一工夫
一方で、ただ「旅をする」だけでなく、その旅を悔いなく、一生の思い出として、それこそ人生を変えるくらいのものにするためには、上述した3つの神器と同じくらい、以下のような用意・準備を心がけてみてはいかがでしょうか?
宿泊施設の予約はオンラインで
2000年代のインターネットの普及は、私たち旅人の旅行スタイルにも劇的な変化を与えることになりました。
海外旅行のバイブル的な存在として今でも絶大な人気を誇る、沢木耕太郎著の「深夜特急シリーズ」では、ホテル(安宿)は自分の足で歩いて探すものというスタイルが当たり前のように描かれています。
ですが、現在のようにインターネットが主流の旅ですと、そうはいきません。
どうせなら、そのホテル(宿)がどのくらい人気か、立地はどうか、清潔感、1泊の予算など、予め知った上で予約しておくほうが効率的な旅ができますよね。
最近ではホテルの比較サイト等も乱立していて、私たち旅行者はクリック一つで、行ったことのない国の、街の、おススメの宿泊施設を容易に探すことが出来ます。Agodaやブッキングドットコムなどは、CMでも話題の、ホテル予約サイトです。
https://www.booking.com/index.ja.html
飛行機は格安航空会社とそれ以外を区別して利用しよう
世界への旅行に必需品の航空券も、インターネットでの予約が主流になっています。
筆者が初めて海外旅行に行った際に利用した航空券の予約では、「格安航空券ガイド」という一つの冊子が幅を利かせていました。
電話帳ほどもある厚い冊子には、行き先や出発日によって事細かく航空券の値段が書かれていたのです。
それを細かくチェックした上で、自分の希望する便と値段の航空券を扱っている旅行会社を見つけ、電話(もしくは来店)で航空券をゲットしていたのです。
いまではそんな非効率な手法は時代に合わず、私たちは「スカイスキャナー」や「トラベルコちゃん」などを利用できます。
その日のその時間の、その航空会社まで細かく検索したうえで自分に合った航空券を取得することが出来ますよね。
https://www.tour.ne.jp/w_travel/
航空券にもインターネット販売の波が訪れたのと時を同じくして、格安航空会社、いわゆるLCCが世界中を飛び回るようになりました。
既存の航空会社と比べサービスを極端に無くし、座席の幅を狭くして1便当たりの乗車効率を上げることで、1人当たりの航空券の値段を安価に設定している航空会社です。
ですがこのLCCの予約・利用にあたっては、ご自身のスケジュールや予算等を踏まえた上で、適切な利用を心がけなくてはいけません。
第一に、長距離路線での利用は避けたいという点です。
日本を起点とすると、LCCで利用価値のある路線は台湾・香港・フィリピンなど短距離路線でしょうか。
それ以上の長距離になりますと、何より体力的な消耗が激しいです。
日本からバリ島までの約7時間のフライトで路線を設けていたエア・アジアが最近撤退しました。
割安な料金は魅力的だった一方で、長時間かつエンターテイメント設備のない機内、狭い座席など、過酷なフライトという点が消費者から受け入れられなかったという事実は、決して無視できないでしょう。
さらにフライトスケジュールに関しても、空港発着枠が決してベターではない発着時間となっているため、早朝や深夜のフライトも珍しくありません。
第二に、LCCは「案外高い」ということも念頭に入れておかなければなりません。
LCCの料金体験は慣例として、航空券単体の値段とプラスしたのです。
燃油サーチャージ、施設利用料、航空保険料、さらには座席指定料金や超過手荷物料金、希望する方は機内食料金まで加算されてしまいます。
これらをすべて足していくと、特に長距離路線の場合では「既存の航空会社より高くなった」という場合も珍しくないのです。
これらを踏まえた上で、何でもかんでもLCCではなく、適切な路線で適切な価格で、賢く利用したい旅行ツールがLCCであるということが出来るのではないでしょうか。
個人旅行は苦手!だったらパッケージ旅行も視野に入れて
ここまでは、旅のパーツを個人で揃えて旅行する「個人旅行」をメインにお話してきましたが、特に語学に不安がある方は、「個人旅行は怖い」という想いを抱いている方も少なくないかもしれません。
そういう方は、もちろん「パッケージ旅行」も念頭に入れてみてはいかがでしょうか。
旅行の期間が長くなればなるほど、パッケージ旅行の利用価値は反比例して下がっていくと捉えて差し支えありません。
個人的な印象としては、主に下記のような日程の場合はぜひパッケージ旅行も検討してみてはいかがでしょうか。
- 韓国・台湾・中国・香港など東アジア…4日以内
- タイ・マレーシア・インドネシアなど東南アジア…5日以内
- インドやネパール、UAEなど西アジア…6日以内
- オーストラリア・ヨーロッパ・アメリカなど…7日以内
- アフリカ・南米…8日以内
パッケージ旅行の一番のメリットは、「効率性」です。
比較的短期間で訪れる旅行パターンですので、主要な観光スポットや街は網羅されているのが一般的です。
個人旅行の場合は全てが自己責任の上で旅行を組み立てなければなりませんが、パッケージ旅行の場合はこのような、スケジュールの組み立てが予めなされているという点は大きなメリットではないでしょうか。
先に紹介した「トラベルコちゃん」などでは、個人旅行とは別にパッケージ旅行の比較サイトも兼ねそろえています。
あまりに長い期間での旅行となるとやはり個人旅行に一日の長がありますが、上記程度の期間の場合は、パッケージ旅行の方が安くお得に旅ができるという場合も少なくありません。
ぜひ一度検討してみてくださいね。
みんなどうやって世界旅行に出ているの?
さて、ここまで読んでいただいたうえで、ご自身の夢だった世界への旅行の道筋がすこし見えてきたという読者の皆様、もう一つ気にかけておかなければならないことがありますよ。
そうです、日本のサラリーマンの悲しい性でもある「ワーカーフォリック」をどう克服するかということです。
長期で世界を旅している旅人は、どのような背景をお持ちの方なのでしょうか。
ここでは筆者が実際に出会った旅人をご紹介しつつ、「働きながら(学生をしながら)旅をするためには」という疑問に対する答えをいくつかご紹介したいと思います。
ケース①学生の場合は「休学」を視野に入れよう
これはズバリ、筆者自身の体験談です。
「就職したらもう長期の旅行に行けない」と思い、一念奮起し、大学3回生の時の1年間を休学して旅に出ました。
当時は海外への渡航ははじめてに近かったくらいの超初心者!いろんな人に助けられて、失敗もたくさんして、何とか無事に帰国することが出来ました。
振り返ってみるとその時の経験が、今現在の自身の生き方に大きく影響を及ぼしているということは間違いありません。
その後筆者は世界50ヶ国以上を旅し、今ではその経験をお金という対価にすることが出来ています。
当然ながら「感性」は、当時に比べて、旅慣れた現在の方が衰えていると言えなくもありません。
言葉で表すのは難しいのですが、旅を通じてのいわゆる「驚き」や「刺激」が年々鈍感になってきたかなと思います。
ですが逆に言うと、この「感性」は、若いころに海外に出るからこそより敏感に刺激されるものなのです。
昨今では「草食系」という言葉も頻繁に耳にしますが、大学生のような若い頃こそ、積極的に世界へ目を向けて頂きたいと常々思う次第です。
ケース②大企業の場合は「長期有給休暇」の取得も考慮に入れて!
働き始めたら旅に出られないという概念は、昔ならまだしも、今は決してそのようには断言できません。
働き方改革が盛んに叫ばれ、サラリーマンの皆様は比較的休みが取りやすくなってきていることを肌で実感しているのではないでしょうか。
そんな折、なんと半年間もの有給休暇を取得して世界中を旅しているという30代の男性に、タイのバンコクで出会いました。
大企業に勤めているその彼は、当初は長期の旅をするために仕事を辞めるつもりだったそう。
その旨を会社に伝えたところ、彼の能力や会社内の立場を踏まえた上で「辞めるのだけは勘弁してくれ」と社長自らに懇願されたそうです。
それならばと彼は思い切って、半年間の有給休暇の取得を提案しました。
給与の半分程度を保障するという条件のもと、無事に長期休暇を取得できる運びになったのです。
もちろん、彼のこの事例が日本であくせく働くすべての人々に当てはまるかと言ったら、残念ながらそうではありません。
そんな中で改めて彼の立場を考えてみます。
①仕事上で誰にも負けない能力
②会社内で「自分しかできない仕事」
この2点があったに尽きるでしょう。
彼に会社を辞められたら、会社の業績自体に直結する。
そんなポジションを確立できていた彼だからこそ、半年間もの長期休暇の取得を会社が認めてくれたということが出来るのではないでしょうか。
ケース③週末+有給の積み重ねで世界一周という強者も!
一方で、いくら自分に能力があったってそこまで長期の休みなんて無理だよと嘆くサラリーマンもいらっしゃることでしょう。
それならば「有給+アルファ」で、短期の旅に出てみてはいかがですか?
実は日本は、世界でも有数の「祝日が多い国」なのです。
加えて少し前からシルバーウイークに代表されるような「連休取得」の取り組みが国全体で施行されているため、私たちが思っている以上に3連休以上の休みが取りやすくなっています。
この流れをプラスに考え、さらに前後に有給を1日2日加えれば、4連休や5連休という休みも取得することが出来ますよ。
休みが5日あれば、南米やアフリカなど長距離かつ直行便が就航していないエリアを除くと、世界中たいていの国は訪れることが出来ます。
そんな旅行を何度も何度も続けているうちに、「この細切れの旅をつなげることで世界一周できないか」と考えた私の知人がいます。
点のような旅がどんどんつながることで、彼女はとうとう自分なりの世界一周まで成し遂げてしまったのです。
「トータルで費やしたお金のこと考えたら辟易するけど、達成感のある旅がしたかったから。」
働きながら旅をするというスタイルを具現化し、実際に世界一周まで成し遂げてしまった彼女の言葉は、すごく重みのあるものとして私の心に響いたのを今でも鮮明に覚えています。
ケース④仕事を辞めて、クラウドソーシングで稼ぎながら旅をする「ノマド」
少し前から聞かれるようになった「ノマド」という生き方。
遊牧民とも直訳でき、本来は「定住しないで移動しながら暮らす人」を指します。一方で現在はパソコンやスマホなどを駆使しながら「時間と場所にとらわれずに働く人、もしくはそういった働き方」として使われています。
すでにノマドという言葉は市民権を持ち、インターネットで「ノマドワーカー」と検索すると、本当に様々な生き方をしながら生活している人の実情に触れることが出来るのは周知の通りです。
「仕事を辞めて旅に出たいな、でもその間に収入のない生活は不安だな」と悩んでいる方は、ぜひこのノマド的な生き方にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
現在ではクラウドソーシングに代表されるように、場所を問わずネット環境さえあればどこでも仕事を受注することが出来るようになりました。
クラウドワークスやランサーズで自分の得意分野の記事を執筆したり、あるいはシステムに詳しい方でしたら、クラウドソーシングでサラリーマンの月収に近いくらいの収入を稼ぎながら旅を続けている人もいます。
【クラウドワークス】
【ランサーズ】
タイのチェンマイやインドネシアのバリ島あたりには、彼らのような「旅するノマド」が仕事をしやすい環境が整えられています。
街を歩けばWi-Fi完備のおしゃれなカフェがあり、見事なライステラスを眼下に眺めながら、多くの白人旅行者がカタカタカタカタとパソコンのキーボードをたたいている姿はカッコいいです。
最近ではその中に日本人の姿を見かけることも少なくありません。
仕事に目途がつくまではその街に滞在し、一つの目途がついたのちに次の街に移動するというスタイルは、まさに「旅するノマド」という言葉がぴったりです。
ケース⑤長期滞在ビザで「暮らすような」旅も
最後にご紹介するのは、日本を離れて海外で暮らそうと決意する日本人に関して。
一般的に言われる「リタイヤメントビザ」での滞在はもちろん、年齢制限がない(もしくは限りなくないに近い)長期滞在ビザを取得した上で海外を目指す日本人を最近特に目にすることが多くなりました。
タイの「タイランドエリートビザ」
タイランドエリートビザとは、タイ国政府観光庁による国家プログラムで、正確にはタイ国政府観光庁が100%出資する「Thailand Privilege Card Company Limited」が運営し、外国人富裕層を取り込むために用意したメンバーシップ制度です。
年齢制限がなしという魅力と併せて、加入費用さえ払えば、なんと5年~20年の滞在ビザが取得できるという夢のような制度です。
マレーシアの「MM2H」
MM2Hとは「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム」の略で、日本人だけでなく世界各国の中流~富裕層から、このマレーシアの長期滞在ビザが注目を集めています。
その大きな理由が、年齢制限がなく10年(更新可)のビザを取得できるという点です。
取得のための資産要件(1,000万円前後)と収入条件(月々30万円前後)が多少のネックにはなります。
取得できた暁にはマレーシアの定期預金を開設できるのも大きなメリットです。
なんとマレーシアの定期金利は、ものによっては年利4%前後という日本では考えられないほどの高金利商品も!
資産要件である1,000万円をそのままマレーシアで貯金すると、複利で年40万円、10年で400万円以上の利子がついてくるという計算になるのです。
私たち日本人が海外で暮らすためには、何よりもビザの取得が重要になってきます。
その中でも今回ご紹介したタイ・マレーシアの長期滞在ビザの取得はつまり、一定の条件さえ満たせば5年~20年という長期でその国で暮らすことのできる権利を得ることが出来るという意味を持つのです。
しかも両国とも、滞在義務はありません。つまり、ビザを取るだけ取っておいて、生活の基盤は日本においておくというのも可能なのです。
学生の場合における旅の仕方、就業時のそれ、会社を辞めてのそれと3つ紹介してきましたが、最後にご紹介した「長期滞在ビザを取って暮らすように旅をする」方法は、退職を控えた50代60代の方にぜひ検討していただきたいプランです。
一度は訪れてみたい!世界の旅行先10選!
2019年に日本の「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産になったニュースは記憶に新しいところですが、読者の皆様は世界中にいったい幾つの世界遺産が存在するかご存知ですが?
その数なんと、1,192件にものぼります!
近年特にこの数が増加傾向にあることで、世界遺産の価値そのものを低下させるのではないかという懸念があるようですが…。
いずれにせよ、世界遺産はその国が抱える素晴らしい観光的価値であることに疑問を抱く余地はありません。
そこで以下より、世界6大陸のうち南極大陸をのぞく5つのエリア別で、ぜひ一度は訪れてみたい筆者イチオシの世界遺産をご紹介していきたいと思います!
ユーラシア大陸:カンボジア・アンコールワット
カンボジアの国旗に描かれており、カンボジア人にとって唯一無二の存在。
それがアンコール・ワットです。
日本で言うと、それこそ富士山のような存在でしょうか。
富士山は日本の自然ですが、同時に人々の信仰の対象でもあります。
一方でアンコール・ワットもヒンドゥー教徒にとっては、それ自体が大切でかけがえのない信仰の対象なのです。
遺跡自体は周辺が大きな堀に囲まれており、訪れてみると、中央へと続く道は一か所しかないことがわかります。
この堀は海を表し、海の先に続くのは聖なる山である「須弥山」を象徴した寺院だとされているのはガイドブック等に掲載されている通りです。
まさにアンコール・ワットそれ自体がヒンドゥー教の教えをすべて表したような、アジアを代表する歴史的寺院です。
アフリカ大陸:エジプト・ギザのピラミッド
エジプト旅行の定番!世界7不思議の一つでもあり、壮大かつミステリアスな姿は連日多くの外国人観光客を魅了しています。
テレビでも頻繁に取り上げられるので、映像を通してだったら見たことがあるという人がほとんどと思われます。
その歴史はけた違いに古く、今から約4,500年前に建設されたとも言われています。
当時の技術で一体どのようにして巨大な建造物を造り上げたのか、どれだけの人がどれだけの年月をかけて完成させたのかなど、まだまだ分かっていない事実がたくさんあります。
実はギザのピラミッドと一括りの言っても、実際には3つの巨大なピラミッドを同時に見られるということはご存知でしょうか。
①クフ王のピラミッド
②カフラー王のピラミッド
③メンカウラー王のピラミッド
これら3つです。
それぞれのピラミッドの内部見学はもちろん、エジプトらしくラクダに乗りながら鑑賞するのも人気ですよ。
また夜になるとライトアップやミュージックショーも行われています。
エジプトの夏の日中は40度を超えることも珍しくないため。
(湿気がない分、日本の夏より過ごしやすいと言う方もしますが、日光は強烈です)
比較的気温が下がる夜にも訪れた上で、昼間とはまた違った幻想的な姿を楽しむことも魅力的です。
北アメリカ大陸:ハワイ・ハワイ火山国立公園
最近では東京よりLCCが就航し、より身近に感じることができるようになったハワイ。
訪れたことのある人は口をそろえて、「良かった」、「また行きたい」と言います。
訪れたすべての旅行者が好きになる島がハワイです。
ハワイ火山国立公園と言えば、教科書にも出てくるご存知「キラウェア火山」ではないでしょうか。
2019年現在、火山活動は続いていますが、溶岩の流れまでは見ることが出来ません。
国立公園内は一部閉鎖エリアがあるものの、概ね開園していることから観光には差し支えないといっても良いでしょう。
ハワイ火山国立公園内を回るにはオプショナルツアーに参加するのが一般的、効率的な楽しみ方ですよ。
クレーター内や溶岩台地をトレッキングできるツアーだけでなく、ヘリコプターからその雄大な自然の驚異を垣間見ることが出来るツアーもあります。
もちろん個人で訪れることも可能ですが、最新の情報を常に入手しておく心構えが肝要です。
南アメリカ大陸:ペルー・マチュピチュ
日本から見ると地球の裏側ペルーにあり、首都リマまで乗り継ぎも含めて最低24時間。そこから最寄りのクスコまでさらに国内線で1時間。
さらに列車とバスを乗り継いで、急勾配の山道を15分ほど歩きようやくたどり着くことが出来る、標高2,000m超に位置する石造りの遺跡がマチュピチュです。
実はマチュピチュ遺跡の建造の過程には多くの謎があるとされ、言われているような「都市」ではなく、「王族の離宮」という説が有力ではありますが、2019年現在確たる立証がなさされているわけではありません。
マチュピチュの総面積は約5.5平方キロメートル。半分はまるで静岡の田舎でみられるような段々畑があり、もう半分は居住区となっています。
美しい曲線を描く太陽の神殿やインカ帝国独特の精巧な石積み技術は必見です!
そしてテレビやインターネット等でも頻繁に見ることのできる「遺跡高所からの眺望」には、30時間以上かけてでも日本から訪れてよかったと思える感動が付随します。
一度でいいから訪れてみたい、旅人にとってのあこがれの世界遺産です。
オセアニア大陸:オーストラリア・エアーズロック
2019年秋、世界が注目する観光ニュースが飛び込んできました。
エアーズロックで知られるウルルで、登山禁止が発表されたのです。
この地に暮らす先住民にとっての聖地でもあるエアーズロック。
日本でもマナーの悪い外国人旅行者による富士登山が話題になりましたが、遠い異国の地オーストラリア政府が取った策は、「登山禁止」という日本では考えられないような厳しい措置となったのです。
それはつまり、エアーズロックが瀕死の重傷の状態であったことを意味するのかもしれません。
アボリジニ先住民にとっては神々の宿る神聖な場所。そんな聖地にゴミをポイ捨てするだけでなく、土足で登ったり、岩に相合傘を書いた日本人がいたことでも大きな話題になりました。
海外に出れば誰しもが少し気が大きくなって、日本では絶対に行わないような行為をしたりしがちになります。
それは日本人だけでなく、異国を旅する外国人だって例外ではありません。
少なくとも私たち日本人は、日本人に恥じない行動を取りたいものです。
番外編:インドネシア・バリ島(ウブド)
そしてもう一つ、番外編として紹介するのがインドネシアの一大観光地、バリ島の中部に位置するウブド。
以前は田舎の雰囲気が残り、渓谷や農村の景観に心癒されるバカンスが楽しめたウブドですが…。
最近ではツーリスト向けのカフェやバーが所狭しと軒を連ね、メインストリートは人と車でごったかえす街に様変わりしています。
昔のウブドを知っている観光客にとっては、最近の変貌には少し寂しい思いを抱いてしまいます。
ですが一方で、この街の持つ絶景のライステラスや伝統音楽ガムランの音色、神々が宿ると言われる所以の「チャナン(お供え)」を供える人々の麗しい姿は、月日が経とうとも圧倒的に旅人を魅了し続けます。
筆者が大好きなこの街での過ごし方は、ただ何もすることなく、この街での滞在を楽しむことに他なりません。
「何もしない贅沢」をどこよりも体感できる場所は、世界広しといえどもども、そうはありません。
おわりに
世界を旅するなんて、実はそんなに難しいことではありません。
何年間もかけて夫婦で世界一周をしている人もいれば、1年に一回、夏休みの時期だけ3日間の休みで近距離の国を訪れているサラリーマンバックパッカーだって、世界を旅しているということが出来ます。
今回、世界旅行というキーワードをテーマにお伝えしてきましたが、「世界を旅する、イコール〇〇」というような答えは実はありません。
その人の旅のスタイルや期間、予算、時期、あるいは旅する年代など、何万何億、いえ、天文学的な数のパターンが旅にはあります。
肩肘張りながら旅する必要はないのです。
その国の人々に迷惑さえかけないことだけを守った上で、自分の好きなスタイルで世界を旅してみませんか。
まだ世界を旅したことのない読者の皆様へ、この記事があなたの旅に出る決意の後押しになるような内容になれれば幸いです。
そして旅慣れている読者の皆様にあたっては、この記事を参考に、「こんな旅の仕方もあったんだ」と新しい発見が一つでも見つけることができたならば、筆者にとってこれほどうれしいものはありません。