ビットコインのトレードを始めて資産を増やしたいけれど、同時にやめたほうがいいという意見を聞くこともあると思います。
本記事ではビットコインをやめたほうがいいという人の意見を紹介します。反対にビットコインを買ったほうがいいという意見やビットコインで大損した人の特徴なども解説しますので、ぜひ最後まで記事をご確認ください。
Contents
ビットコインをやめたほうがいいという意見のまとめ
ビットコインをやめたほうがいいという代表的な意見は以下のとおりです。
- 価格変動が激しく、予想するのが難しくなっている
- 高いレバレッジを使用すれば、一気に資産を失うことがある
- 雑所得となるため、税金が高額になる可能性がある
- 課税所得のタイミングが難しくなっている
- サイバー攻撃などのサードパーティリスクがある
それぞれ詳しく解説します。
①価格変動が激しく、損する金額が大きくなる可能性がある
ビットコインの最大の特徴は価格変動が激しい点です。過去には1日で30%近く価格が下がったこともあり、大損するリスクがある一方で、短期間で「おくりびと」と言われる大金持ちになる人が誕生する可能性もあります。
以下は過去5年間のビットコインの値動きを表したものです。
5年前は1BTCの価格は現在の約1/10である28万円程度でした。その後2017年の年末から2018年の年始にかけて200万円近くまで上昇したのちに再び下落しますが、2020年の終わりから再び上昇し始めます。一時は1BTCが600万円を超えましたが、2022年6月には最高価格の半分以下の価格となってしまいました。
ビットコインは値動きが激しいため、資産を大きく減らすリスクがある点は十分に理解をしておく必要があります。
②高いレバレッジを使用すれば、一気に資産を失うことがある
ビットコインで大損する人が多い理由として、レバレッジをかけたトレードができる点が挙げられます。
レバレッジとは「てこの原理」という意味です。自身の資本金を証拠金とし、自己資金の何倍もの量のビットコインをトレードできるようになります。一見するとメリットが大きいように見えますが、自身の予想が外れた際には、レバレッジが高いほど証拠金の減少も早くなり、最悪の場合0になってしまう可能性があります。
日本の取引所を使用する場合は、レバレッジは基本的に2倍までしか利用できないので、リスクは大きくありません。しかし、海外の取引所には100倍以上のレバレッジがかけられるところがあり、多くの人はそちらを利用してしまいます。値動きが激しいビットコインとレバレッジは相性がよいとは言えず、一瞬で大損してしまう人も多いようです。
③雑所得となるため、税金が高額になる可能性がある
株やFXで得た利益に対しては税金はかけられますが、「配当所得」になるため、どれだけ稼いでも税率は一律で20.315%です。
一方で、仮想通貨で得た利益は配当所得には該当せず、「雑所得」として処理されます。そのため、利益額が大きくなればなるほど税率が高くなり、4千万円以上の利益に対しては最大45%の税率がかけられることになります。これにくわえて、保険料や住民税が課されるため、仮に1億円の利益が出たとしても、手元に残るのは4千万円強となってしまう可能性があるのです。
税率を考慮するとビットコインのトレードよりも別のことで稼いだほうがよいと判断する人もなかにはいます。
④課税所得のタイミングが難しくなっている
株やFXはいずれも日本円で取引をおこなうため、利益が出るタイミングが明確です。そのため、課税のタイミングもわかりやすく確定申告もしやすいですが、仮想通貨は利益確定以外のタイミングでも課税所得の対象となる場合があります。
仮想通貨で利益確定以外で課税対象となるタイミングは以下のとおりです。
- 仮想通貨で商品を購入したとき
- 仮想通貨でアルトコインなど別の通貨を購入するとき
この2つのタイミングを考慮せずに確定申告などをおこなっている場合は、あとから追加で税金を支払わなければいけない可能性があるので、注意してください。
⑤サードパーティリスクがある
サードパーティリスクとは、法的規制や情報のセキュリティリスクなどのことです。
上述の税制面もそうですが、仮想通貨については制度や国の制度などが十分に整備されているとは言えず、今後トレードのルールなどが厳しくなる可能性があります。そのため、今後規制が厳しくなって稼げなくなるといった事態に陥ることも十分に考えられるでしょう。
また、2017年のコインチェックのハッキング事件のように取引所のシステム管理の問題でお金を失うリスクもあります。ビットコインを今後安心してトレードできるようになるには課題が残っているのも事実です。
ビットコインを買ったほうがよいという意見のまとめ
ここではビットコインを購入するのはやめたほうがいいという意見と対象的なビットコインを購入したほうがよいという意見を紹介します。
ビットコインを買ったほうがよいとする意見の代表的なものは以下のとおりです。
- 長期的には価格上昇が期待できる
- 世界中でビットコインの利用が推進されており、信用が増している
- 少額から取引でき、資産を増やすチャンスがある
それぞれ詳細を確認していきます。
①長期的には価格上昇が期待できる
ビットコインは短期間では大きく価格が下がる場合もありますが、5年や10年といった長期スパンで見ると価格が上昇する可能性も十分にあります。実際に5年間という長いスパンではビットコインの金額は10倍近くになっており、今後も同様の傾向が続けばさらに価格は上昇するでしょう。
ビットコインが長期的には上昇するとされている理由は過去の傾向以外にもさまざまなものがあります。
- 海外の有名企業が続々とビットコインを購入している
- ビットコインは発行上限が決まっており、規定数に到達しても需要が伸びれば価格は上昇する
- ビットコインの実需が出てくる可能性がある
上記のなかでも発行上限数が決まっているという点は価格の上昇に大きく影響すると予想されており、現状よりも大きな上昇が期待されます。
②世界中でビットコインの利用が推進されており、信用が増している
ビットコインは登場してから年々世界中で認知度が高まっており、それに連れて信用も増しています。
ビットコインへの信頼が高まっている証拠として、現在エルサルバドルと中央アフリカの2か国がビットコインを法定通貨として採用しています。先進国においてもビットコインで商品を購入したり、サービスを受けられたりするお店は増加する可能性があり、今後は実需が高まるでしょう。
ビットコインが海外でも利用できるのであれば、通貨を交換する手数料なども不要となり、ビットコインを使用する側にメリットが生まれます。
③少額から取引でき、資産を増やすチャンスがある
ビットコインで価格変動が大きい点は、少額でも資産を増やすチャンスがあると捉えることもできます。1000円や2000円などの少額で購入し、海外の取引所を使って高いレバレッジで取引すれば、上手くいけば数千円〜数万円を稼ぐことも可能です。
ビットコインは0.001枚など少ないロットでも注文できるので、気になる人は生活に支障が出ないような少額でトレードしてみてもよいでしょう。
ビットコインで大損して人生が変わった人の特徴
ビットコインは危険だからやめたほうがいいという意見があるのは過去に大損をしてしまった人が数多くいるためです。ここではビットコインで大損をして人生が変わってしまった人の共通の特徴と考えられるものを2つ紹介します。
①全財産を投資し、後に引けない状況を作っている
数多くの「おくりびと」が誕生した2017年にはビットコインで大儲けした人が数多くおり、ビットコインを買えば絶対に儲かるという考え方が浸透していきました。
その結果口座にある貯金全額をビットコインに投資する人も数多くいたそうです。
しかし、2018年から下落相場が始まり、200万円を超えていたビットコインの価格は一時約1/10程度の価格まで下落します。全財産を投資している人はあとに引けない状況に陥っているので損切りができず、結果として大損をしてしまうという結果になった人もいるようです。
ビットコインは動く値幅が大きい分冷静な判断が求められます。全財産を投資するなど後に引けない状況を作ってしまうと大損する可能性が出てくるでしょう。
②情報商材など信憑性の低い情報を信じている
ビットコインを始める動機はお金を増やしたいという欲求であるケースが多いです。しかし、お金がほしいという気持ちが強すぎると「絶対に儲かる」や「勝率100%の手法」といった宣伝文句の信憑性が低い情報商材の購入や高額なサロンに入会してしまう可能性が高まります。
情報商材やサロンのなかには有益な情報を発信しているものもあります。しかし、有料の情報商材の多くはどこにでもある一般論を集めたものや実際にはトレードで儲けていない人が勝っているように見せかけて商材で儲けようとしていることが多いです。
ビットコインで人生が変わるほどの大損をしてしまう人は、実際にトレードで儲けていない人の情報を信じている可能性があります。ビットコインに投資するうえでは、自ら学び、自らの責任でトレードを行うのが必須です。
ビットコインをやめたほうがいい人について解説
ビットコインでお金もうけをしたい人は多いですが、損をする可能性があるのも事実です。ここで紹介する特徴を持っている人はとくに損する可能性が高いと予想されるので、ビットコインへの投資はやめたほうがよいと言えます。
以下はビットコインをやめたほうがいい人の特徴です。
- お金に余裕がない人
- すぐにお金を儲けたいと考えている人
- 資金管理ができない人
それぞれ詳しく解説します。
①お金に余裕がない人
ビットコインを含む投資は余剰資金でおこなうのが鉄則です。お金に余裕がない状態で一攫千金を狙って投資をしてしまうと、上述のように冷静な判断ができずに一気に資産を減らしてしまう可能性が高まります。
なかには借金をしてまでビットコインを購入する人がいますが、基本的にはそのようなことはしないようにしましょう。
②すぐにお金を儲けたいと考えている人
ビットコインは独特の値動きをするため、まずはそれに慣れる必要があります。そのため、すぐにお金を儲けたいと考えている人もビットコインに投資をするのはやめたほうがいいでしょう。
また、すぐにお金を儲けたいと考えている場合は、大きなリターンを求めて高いレバレッジを設定する可能性が高くなり、結果として損失も大きくなってしまいます。
③資金管理ができない人
ビットコインでは価格変動が大きいため、いくら口座に入れて、いくら損失が出たら撤退するかを決める資金管理が重要となります。
この資金管理ができないと自分の予想と反対方向に大きく価格が動いているにも関わらず放置してしまい、結局損失が大きくなるといった事態になりかねません。資金管理ができない人もビットコインの投資はしないのが無難です。
ビットコインはやめたほうがいいという意見も参考にしよう
本記事ではビットコインをやめたほうがいいという意見について解説しました。
ビットコインをやめたほうがいいと言う人の代表的な意見は以下のとおりです。
- 価格変動が激しく、予想するのが難しくなっている
- 高いレバレッジを使用すれば、一気に資産を失うことがある
- 雑所得となるため、税金が高額になる可能性がある
- 課税所得のタイミングが難しくなっている
- サイバー攻撃などのサードパーティリスクがある
お金を儲けるためにビットコインを始めたいと考えている人が大半だと思いますが、上記の意見を参考にし、慎重に投資をおこなうことをおすすめします。
ユメドリでは、ビットコインの情報だけでなく、宝くじやパチンコに関する情報を発信しています。気になる人は以下の記事も確認してみてください。