勝負事や賭け事には流れがあり、流れの波に乗れば勝利に近づけると信じている人は多いでしょう。パチンコでも同様に流れを読む攻略法は注目を集めており、波理論と呼ばれています。
本記事ではパチンコの波理論とはどのようなものかについて解説します。波理論の仕組みだけでなく、パチンコで誤解されがちな考え方も紹介しますので、ぜひ最後まで記事をご確認ください。
Contents
パチンコの波理論について解説

ここではパチンコの波理論とはどのようなものか解説するだけでなく、具体的な仕組みも紹介します。
パチンコの波理論とは?
波理論とは、パチンコを打つと当たり抽選と出玉の結果が波のようなグラフを描くという考え方に基づき、あらかじめ波の形を予想し右上がりの周期をねらうものです。パチンコの波の形を完全に予想できるのであれば、この理論は負けようがなく、勝率を高める有力な手段となります。
波理論が唱えられるようになった背景には、ホールコンピューターで各機器の当たりを操作しているという考え方が広まったことが要因の1つと予想されます。
ホールコンピューターとは出玉や不正を検知するために取り入れられた機器です。あくまでホールの管理目的で導入されている機器ですが、ホールコンピューターを使って遠隔操作をしているという噂が流れたことで注目を集め、お店側が売上を管理しているなどの声も聞かれました。
ホールコンピューターを遠隔操作する際には波ができると考えられており、この波を読むと勝利に近づけるという考え方が波理論につながったと予想されます。
パチンコの波理論の仕組み
波理論の仕組みは極めてシンプルです。
波理論の真ん中0をボーダーラインとして、ボーダーラインを上回っている状態であれば波は0を超えて推移し、プレイヤーに利益が出ている状態となります。時間が経ち右側にグラフが推移していくなかで右肩上がりの形状をしていればプレイヤーにとって有利な状況が生まれているとされています。
反対に0を下回っている場合はお店側に利益が出ている状態です。とくに右肩下がりの場合はプレイヤーが負けやすい状況が生まれているとされています。ボーダーを大きく下回っている状況が続き、波が右肩上がりになるのが観測されれば、底打ちとなり、プレイヤー側に有利な状況が生まれる可能性があるようです。
上記以外にも波理論ではボーダーライン付近で推移している状況などもあり、状況に応じた立ち回りが必要になります。
パチンコの波理論についてはWeb上でさまざまなツールが販売されており、なかには高額なものもあるようです。しかし、波理論は根本的に問題があるとされており、これらの教材を購入したからといって勝てるようになるかは疑問が残ります。
以下では波理論がパチンコで通用しないと思われる理由を解説します。
波理論がパチンコで通用しない理由を解説

パチンコの波理論が通用しない可能性が高いことについて言及する前に、パチンコの機械の仕組みを理解しておく必要があります。
- パチンコの当たりを決める抽選は毎回独立しており、過去の結果が未来の結果に影響を与えることはない
- 抽選の確率は平等で公平にするために同一で実行されるので確率が変動することもない
波理論とはあくまでも過去の結果を波形にしたものであり、過去の結果から未来を予想しようとするものです。パチンコの機械が過去の結果が未来の結果に影響を及ぼす場合は波理論を用いるのは有効ですが、そもそも機械の仕組みがそのように作られていないので理論的に意味がないと考えられます。
波理論を用いてパチンコで大当たりした人はいるので、完全に否定はできない可能性はありますが、結局は当たるか外れるかの2択に賭けてたまたま当たりを引いただけの可能性が高いです。再現性が高いとは言えないので、波理論を用いる際はあくまでもオカルト程度に考えておくとよいでしょう。

波理論を信じる人がパチンコで勝つために知っておきたい誤解3選

波理論が正しいと信じる人は、パチンコが操作されていると考えていたり、パチンコで勝つということに対して誤解をしていたりする可能性があります。ここではパチンコに関する3つの誤解を紹介しますので、内容をご確認ください。
①確率の収束
確率の収束とは試行回数が増えれば増えるほど、理論値に近づいていくという考え方です。
たとえばサイコロを振る際に5回しか振らない場合は同じ数字が連続して出る可能性がありますが、1,000回、2,000回と振る回数が増えれば確率は1/6に近づいていくでしょう。
これはパチンコにも同様のことが言え、数時間打つ程度では確率に偏りが出て勝ち続けることもあれば負け続けることもあります。そのため、波理論のような短いスパンの計測では予想を超えて想定していなかった方向に伸び続ける可能性は十分に考えられるのです。
今は負けていても確率はいずれ収束するという考えは間違いではないですが、それは相当な試行回数をおこなった場合であり、すぐに収束するわけではないという点は理解しておく必要があります。

②パチンコ屋の利益
パチンコ屋が遠隔操作などで確率をいじらなければ利益がでないと考えるのも典型的な誤りと予想されます。
抽選確率が机上の理論どおりであれば、パチンコ店は十分な利益を確保することが可能です。これは利益を出すことが目的の企業にとっては当然のことであり、お店側に売上が上がらないのであればそもそもパチンコ店はこの世に存在しなくなるでしょう。
つまり、パチンコ店は月や年など長期スパンで机上の理論どおりに確率を収束させることが目的となります。
そのため、数人のプロが莫大な利益を上げても、それ以上にパチンコで負ける人がいれば問題ないですし、設定が甘い日に赤字が出たとしても通常日でその分の利益を確保できれば全く問題ありません。
ここで理解したいのが、先ほど言及した確率の収束です。パチンコ屋には1店舗だけでも数百台を超える機械が用意されていますし、毎日パチンコをする人数も多いため莫大なプレイ数を確保できるのです。試行回数が多ければ確率は収束するので、結果的にお店には利益が残る仕組みとなっています。
パチンコ屋は不正があると考える人もいますが、不正せずとも利益は残りますし、不正が明るみになりプレイヤーが減るほうがはるかにリスクが高いです。
パチンコ屋が利益を残す仕組みは理解しておいたほうがよいでしょう。
③勝利のロジック
波理論はあくまでも特定の期間のみを見て次の動きを予想する方法なため、勝つこともあれば負けることもある不安定な指標です。
これに対して勝利を積み上げている人たちは長期的な目線で考え収益を上げていると予想されます。そのためには、当たる確率が高い状態でどれだけ長くパチンコを打てるようにするのかという考え方が非常に重要となります。
以下はパチンコで当たる確率が高いとされる代表的な戦法です。
- ハイエナ戦法
- 機種選びへのこだわり
- 設定の見極め
いずれも確率が高い状態でパチンコを打つにはどうしたらよいかを考えた結果採用されている戦法であり、パチンコの本質をついたものとなっています。
上記の戦法については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

パチンコは波理論だけで勝てないと理解しよう

本記事ではパチンコの波理論について解説しました。
波理論はパチンコを打つと当たり抽選と出玉の結果が波のようなグラフを描くという考え方に基づき、あらかじめ波の形を予想し右上がりの周期をねらうものですが、決して万能の戦術ではありません。
長期的にパチンコで勝ち続けたい人はパチンコの本質である「確率」に焦点を当てた考え方をおこない、ロジックを構築するようにしましょう。