パチンコ

なぜ人々はパチンコでハマり台を狙ってしまうのか?そもそもハマり台は当たりやすいの?

パチンコ界では「台がハマると大当たりが引きやすくなる」という風潮がありますが本当にそうなのでしょうか?
また、ハマり台をあえて狙って立ち回るという戦法は勝ちやすいのでしょうか?
今回はパチンコにおけるハマり台について考察しています。

ハマり台とは

パチンコにおける「ハマり台」とは明確な定義はありませんが、1,000回転以上回されていても大当たりがでない台のことをハマり台ということが多いです。

現行機のパチンコにおける大当たりの確率は、一番確率が重い機種であっても1/319であるため感覚的には300回転少々回せば1回は大当たりを引けるイメージがあるかと思います。
そんな中で1,000回転以上ハマるということは非常に珍しく、大体の場合であれば1,000回転回ることなく大当たりになることが多いです。

回転数別ハマる確率

今回はミドルスペック(1/319)において、回転数別のハマる確率をまとめてみました。

回転数発生確率同様の確率の出来事
638回転(2倍)13%左利きに生まれる
957回転(3倍)5%女性が100歳まで生存する
1276回転(4倍)1.8%自販機で当たりを引く
1595回転(5倍)0.6%血液がRH-である
1914回転(6倍)0.2%隣にいる人が誕生日
2233回転(7倍)0.08%じゃんけんで10連勝
2552回転(8倍)0.03%日本人が刑務所に入る
2871回転(9倍)0.01%交通事故で死亡(年間)
3190回転(10倍)0.004%サイコロ7個がゾロ目

こうしてみると3倍ハマりぐらいはよく見かけますが、その確率はおよそ5%しかないようです。
つまり20台に1台は1,000回転近いハマりを引き起こしてしまうということですね。
2,000回転超えでのハマり確率は0.08%とイメージしづらいですが、じゃんけんで10連勝する確率と同等なようです。
そう考えてみると恐ろしく低い確率ですよね。

2,000回転超えでのハマりもごく稀に見かけますが、自分がその確率を引いてしまうことを考えると恐ろしいですね。

ハマり台に関するオカルト

ハマり台には特有のオカルトがいくつか存在します。
その例を3つご紹介します。

1,000回転ハマりの台は10連チャンしやすい

1,000回転近くハマった台で大当たりを引くと、確変に突入しその辺りが10連チャン以上しやすい、といったオカルトです。
大当たりを引いてそれが10回以上連チャンするということはあまりないですが、1,000回転ハマってしまうことに比べたら比較的起こり得そうな気がしてきますね。

1,000回転もハメたんだから。10連チャンぐらいしてくれないと元が取れないという気持ちもこもっていそうです。

前日1,000回転ハマった台は翌日100回転以内に大当たりが出る

こちらは、前日に1,000回転以上ハマりそのまま大当たりが出ることなく翌日に持ち越された台では、100回転以内に当たりが出やすいというオカルトです。
仮にこのオカルトが真実だったとしたら、前日1,000回転以上回して諦めた人の後悔はいかほどか想像もできないですね。

2,000回転ハマりの台は単発当たりが多い

1,000回転付近での大当たりは連チャンの可能性が高いみたいですが、2,000回転以上の大ハマりになると逆に連チャンしづらく単発当たりが多いというオカルトです。
2,000回転回すとなると10万円近く必要になりますが、それだけで投資したにもかかわらず単発終わりで数百発の出玉で終わってしまったら悲しすぎますね。

ハマり台だから勝ちやすいということはない

本記事の概要でもある「パチンコでハマり台は勝ちやすいのか」という点ですが、結論から言いますと「ハマり台だろうが当たる確率は変わらない」です。
オカルトを全否定するような形になってしまいますが、パチンコに設定されている大当たりの確率はそれが仮に1回転目であったとしても、1,000回転目であったとしても同等です。

つまり、朝一の1回転目で大当たりを引くこともあれば、一日中当たりを引けず2,000回転以上ハマるということもあり得るのです。

パチンコの確率が天井付きで「〇〇回転以内に必ず当たる」というものであればその限りではないですが、1万回以上ハマるということもあり得てしまうのです。

したがって朝一の1回転目も、1,000回転ハメ後の1,001回転目も大当たりを引く確率は等しいです。
また、ハマった台ほど連チャンしやすい、単発を引きやすい、ということも統計的なデータではありません。
これらを踏まえると、ハマり台をあえて狙うという戦法はあまり意味がないでしょう。

なぜハマり台に熱中してしまうのか

パチンコが確率に基づくギャンブルである以上、回転数によって大当たりを引く確率は変わりません。
しかしなぜ、人々はハマり台に熱中し、夢を見てしまうのでしょうか。
その理由を解説してみます。

回転数が増えるほど当たりやすいと思い込んでしまう

先程の説明で、パチンコは何回転目であろうと大当たりの確率は変わらないと説明しましたが、それでもイメージ的には1回転目よりは1,000回転目の方が当たっていない期間の蓄積があるため、当たりやすいと思い込んでしまいます。

もちろんそういったことはないのですが、人間の心理的にはその方が当たりやすいと思い込んでしまうのも無理はないでしょう。

打つのをやめて次の人に当たりを引かれたことを想像してしまう

仮に自分がうち続けて台を1,000回転以上ハメてしまった場合に、その台を打つことをやめ台を離れた瞬間次の人に当たりを引かれたらどうでしょうか。
すぐに打つことをやめた場合と比べて後悔の度合いはとても重いと思います。
そういった後悔をしないためにも、ハマればハマるほど他の人に当ててほしくない、自分で大当たりを引くんだという気持ちが生まれてしまい、さらにハマっていってしまうのです。

ハマり台の恐ろしい例

ハマり台の恐ろしさを身をもって知らしめてくれている動画を紹介します。

【2000ハマり】牙狼215番台をリベンジ|ペカるTVそれいけ養分騎士vol.28【パチンコ】【パチスロ・スロット】

こちらは「ペカる☆TV」というYouTubeチャンネルの中の動画なのですが、なんと前日に2,000回転以上回しても当たりを引くことができず、翌日に同じ店の同じ台にリベンジした結果またしても1,000回転以上ハメてしまう、という恐ろしい動画になっています。

さらに、1,100回転付近で大当たりを引くことができたのですが確変に入ることができず、単発で終わってしまうという凄まじい結果に終わっていました。

もし自分が同じ目に会ってしまったらと想像すると恐ろしいですよね。
合計で3,000回転以上投資しているわけなのですが、金額に換算すると15万円・・・
1ヶ月の給料弱の金額が2日で溶けてしまうのは信じられないですね。

こういった恐ろしい例もあるため、ハマり台をあえて狙って打ちに行くという戦法はお勧めできません。

まとめ

パチンコにおいて、その台が1,000回転以上大ハマりをしていたとしても大当たりを引きやすいということはありません。
人間の心理的にそう思い込んでしまう気持ちはわからなくもないですが、ハマり台をさらにハメてしまうという地獄にも繋がり兼ねませんので、回転数を気にせず立ち回っていきましょう。