パチンコ

パチンコの期待値って何?計算式の解説から期待値が高い台の探し方をご紹介します

パチンコで勝ちたいと思った際には台に関する様々な情報を調べようとすることがあるかと思います。
その際、「期待値」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
「期待値が高い台を選べば勝てそう!」そんなイメージがありますが実際にパチンコにおける期待値とは何のことを指しているのでしょうか?

また、期待値の高い台の選び方や遊タイムにおける期待値に関してもご紹介します。

パチンコにおける期待値とは

パチンコにおける期待値とは一言で言うと「仮想の収支」と表現することができます。
その台を打ち続けたとして、「勝てるのか負けるのか」はたまた「いくら勝つのかいくら負けるのか」を計算を用いて仮想的に算出する値のことを指します。

期待値が高い台を打てばそれだけパチンコで勝てる確率も上がると言うわけです。
「期待値」という概念を知っているかどうかで長期的なパチンコの収支は大きく変わってくるので必ず理解し、なるべく期待値の高い台を選ぶようにしましょう。

期待値の計算方法

期待の計算方法ですが算出するにあたって以下の情報が必要になります。

・通常総回転数(理論値)(A)
・1,000円あたりの回転数(B)
・交換率(C)
・獲得した出玉個数(D)
・トータル確率(E)

※括弧内のアルファベットは後に計算式を紹介する際に置き換えられる記号です。

期待値計算に必要な情報について

「通常総回転数(理論値)」は朝一から回したとして1日に打てる理論値となる回転数を指しています。大当たり時の右打ち回数は含まれませんので気をつけてください。

「1,000円あたりの回転数」は1,000円入れて玉を借り、打った際に何回転回るかという回数です。20回前後になることが多いですが1,000円だけではムラつきがあるので最低でも3,000円は投資し、平均回転数を算出しましょう。

「交換率」は1玉がいくらで交換されるかの比率です。多くのパチンコ店では現在「非等価」になっており4円パチンコの場合でおよそ3.57円のお店が多いです。
交換「率」ですので3.57円交換の場合は等価と比較すると「0.925」となります。

「獲得した出玉個数」は大当たりで獲得した個数を指します。右打ち中に獲得した出玉の総数ですね。

「トータル確率」は機種ごとのスペックによって変わるもので台の状況には影響されず決まった数値になります。「機種名 トータルスペック」と検索するとすぐにわかるかと思います。

期待値の計算式

上記の情報が揃った上で期待値を計算する際の式は以下のようになります。

{(D/E)−(250/B)}×A×C

分かりやすいように具体的な数字を代入して計算してみます。

・通常総回転数=1000回転
・1,000円あたりの回転数=20回転
・交換率=0.925
・獲得した出玉個数=1,000個
・トータル確率=100

{(1,000/100)−(250/20)}×1000×0.925
=-11552.5

今回のケースですとマイナスになってしまいました。
この数値は一日この台を打ち続けた場合の収支の想定になるのですが1万円以上負けてしまうことになります。

期待値がマイナス1万円を超える場合は早々に見切りをつけ、他の台を選択しましょう。

期待値とボーダーラインとの違い

期待値と混同されやすいパチンコの数値として「ボーダーライン」という言葉がありますが、ボーダーラインとは期待値が±0円になる境界線のことを指します。

単純に1,000円あたりの回転数がボーダーラインより上回っていれば収支はプラスになりやすく下回っている場合はマイナスになりやすいという概念です。

ボーダーラインは機種のスペックごとにおおよそ決まっているため期待値のように複雑な情報と計算式が絡まず、1,000円あたりの回転数にのみ左右されます。

そのため計算がしやすいのですが期待値とは違う概念ですので気をつけてください。
ボーダーラインで上回っていても期待値がマイナスだった場合は長い目で見ると負けてしまうことが多いです。

期待値を算出するにはアプリやツールを活用しよう

期待値を計算するには複雑な計算式が必要になるため、その場で計算しようとするのは非現実的です。

以下のような便利なツールが無料で利用できますので、期待値を簡単に計算してみたいという方は是非使ってみてください。

参照:【便利ツール】持ち球&現金単価計算器 | パチンコ必勝教室!!  

期待値で勝っていても負けることはよくある

ここまでの説明を読むと「期待値でプラスになってるし絶対勝てるじゃん!」と思う方がいると思いますがそう簡単にはいかないのです。
期待値がプラスになったとしてもあくまで「仮想の収支」であるという点に気をつけてください。

なぜ負けてしまうことがあるのか解説します。

台の回転数にムラがある場合

そもそもパチンコの台というのは回転数にムラがあります。
よく回る時は1,000円で24回転ぐらい回ることもありますが同じ台でも下ブレれば15回転しか回らない、なんていうこともよくあります。

1,000円あたりの回転数は期待値を計算する上で欠かせない数値なのですがそれがブレてしまうと期待値がその都度変わってくるので、台の回転数にムラがある場合に算出した期待値はあまり当てにならないのです。

自分の稼働時間が少ない場合

また、自分の稼働時間が少ない場合も期待値通りにならないことが多いです。
期待値はあくまでも永遠と打ち続けた場合に収束され、求めた値に実際の収支が近づく、というものであるため、稼働時間に限りがある場合は必ずしも期待値通りになるとは限りません。

1日の中で10時間打てれば期待値に近い収支になることもありますが2,3時間しか稼働できないとなると期待値は当てにしない方がいいでしょう。

期待値の収束は台の大当たり確率によって変わる

期待値の収束具合は台の大当たり確率によっても左右されます。
甘デジなどのように大当たり確率が1/99の場合は期待値の収束も早く、期待値に近い収支になりやすい一方で、ミドル機種(1/319)の場合は期待値への収束に時間がかかってしまいます。

これも稼働時間の話につながるのですが大当たりの確率分母が大きいほど収束にムラが生まれ、長時間稼働しない限り期待値通りの収支にならないことが多いのです。

期待値の高い台を探す方法

できることなら期待値の高い台で打ちたいですよね。
店内全ての台の期待値がわかるに越したことはありませんが現実問題それは不可能ですので、限られた時間の中で期待値が比較的高いだろう台を探す方法を紹介します。

データランプを活用する

まず、期待値を考える際は台のデータランプを必ずチェックしましょう。
データランプには回転数だけでなく大当たりの連チャン回数や、ハマり具合、前々日のデータなど様々な情報が掲載されています。

データランプだけで期待値を計算することはできませんが見ないに越したことはありません。
店舗によっては各台のデータがwebサイトに掲載されていて、日々確認できるようになっている店舗もありますのでそういったお店の際は可能な限り多くの台の情報を見るようにしましょう。

回転数の高い台を選ぶ

また、回転数は期待値の大きさにかなり影響を与えます。
1,000円あたりの回転数が2,3回違うだけで期待値が大きく変わってくる、ということもあるためなるべく回転数の高い台を選ぶようにしましょう。

とは言っても実際に打ってみないとわからないことが多いので朝一に1,000円だけ複数台打ってみてその中から回転数が一番多い台を選ぶと期待値も高くなりやすいです。

導入台数の多い機種を選ぶ

お店の中で導入台数が多い機種を選ぶことも期待値の高い台を選べる確率が上がります。
パチンコ店にとって導入台数が多い機種は力を入れる傾向にあり、期待値も高めに設定されることが多いです。

あくまで傾向ですので参考程度にして欲しいのですが、1台しか導入されていないような機種よりも、30台ぐらいどかっと導入されている台の方が期待値が高くなりやすいです。

遊タイム機能付きパチンコの期待値とは

近年新しく導入されたパチンコの機能の中に「遊タイム」というものがあります。
遊タイム付きパチンコの場合の期待値は今まで解説したものと少々扱いが異なりますので解説していきます。

遊タイムとは

遊タイムとは新しくパチンコに搭載された機能で「一定回数大当たりを引かない状態が続くと電サポに切り替わり確変状態に入りやすくなる」という機能です。

スロットでいうところの「天井」がパチンコにも導入された形ですね。
遊タイムが導入されたことにより、1,000回超えの大ハマりが減ったり天井が近づくとやめられなくなる、という現象が起きています。

遊タイムつきパチンコの期待値とは

遊タイム機能がついているパチンコの機種の場合の期待値は「天井に達するまでの投資金額と天井到達後の見込み収支の差分」と言えます。

つまり、天井が近い台ほど投資金額が減るためプラスになることが多く天井まで回転数が多く残っている場合は期待値はマイナスになることが多いです。

天井到達後の見込み収支に関しては台のスペックなどによって変わってきます。

遊タイム付きパチンコの実際の期待値の例

実際に遊タイム付きの期待値がどういったものなのか、具体例を用いて紹介します。

以下の画像は「ぱちんこウルトラセブン超乱舞」という遊タイムを搭載したライトミドル機種の期待値の表です。


引用元:ぱちんこ ウルトラセブン 超乱舞 パチンコ 新台 | ボーダー 演出信頼度 遊タイム(天井) 保留 予告 スペック 動画 導入日  

「天井までの残り回転数」「1,000円あたりの回転数」の掛け合わせで期待値が決まっています。
天井までの回転数が少ないほど、かつ1,000円あたりの回転数が多いほど期待値は高くなっています。

例えば今現在の天井までの回転数が350Gで1,000円あたりの回転数が14回転の場合は収支はマイナスに、15回転だとプラス収支に転じる、ということがこの表からわかります。

見て分かるように、遊タイムが搭載されていない機種における期待値と今回の期待値は全然違うものであることがわかるかと思います。

同じパチンコの「期待値」としても全く違う概念ですので間違えないように気をつけてください。

他の機種も期待値が知りたいという方は以下のサイトを参考にしてください。

【パチンコ 天井 まとめ】遊タイム(天井)一覧【随時更新】 狙い目 期待値 やめどき情報│アイマス・ひぐらし・物語セカンド・エヴァ・AKB桜ライト・北斗無双3・シンフォギア  

まとめ

パチンコにおける「期待値」とは1日かけてその台を打ち続けた場合の「仮想の収支」であることがわかりました。
その数値が必ず的中するというわけではないのですが台を選ぶ際の参考にはなるので、長期的にパチンコで戦っていくことを考えると必ず理解しておく必要がありそうですね。