競馬

競馬の単勝とはどんな馬券?メリットやデメリット、勝つためのポイントもご紹介します

競馬には多くの馬券の種類がありますがその中でも一番有名な馬券が「単勝」ではないでしょうか。「一番人気に賭けるだけでしょ?」と思われがちなのですが意外にも単勝は奥が深いのです。
単勝買いをする時のメリットやデメリット、勝つために気をつけないといけないポイントをご紹介します。

単勝とは

単勝とはその名前からイメージできるように、「該当レースで1着になる馬の馬番号を的中させる」馬券の種類です。

出典元:馬券の種類:はじめての方へ JRA 

上記のようなレース結果の場合、的中馬券となる買い目は「12」の一つだけとなります。

出走する馬が2頭以上の場合に発売され、馬番号で指定する馬券です。

馬券は全部で8種類あるのですがその中でも最もシンプルな馬券でありシンプルだからこそ奥が深く初心者、玄人問わず人気のある馬券となっています。

その他の馬券の種類を知りたい方はこちらをご覧ください。

複勝との違い

そんな単勝ですがよく似た馬券で「複勝」という馬券があります。初心者の方は混同しがちなのですが単勝は「1着になる馬を当てる馬券」であり複勝は「3着以内に入る馬を当てる馬券」となっており、単勝よりも複勝の方が予想がしやすい馬券といえます。

どちらも馬番号を一つ指定して購入する馬券ですが的中となる条件が異なりますので注意をしましょう。

単勝で勝負するメリット

競馬の中でも最もシンプルな単勝という馬券ですがどういったメリットがあるのでしょうか。
単勝買いのメリットを二つ紹介します。

レースがシンプルに楽しめる

まずはなんと言っても競馬というレースを最もシンプルに楽しめる、という点が単勝買いのメリットと言えるのではないでしょうか。
競馬は一言で言ってしまえば「馬の着順を予想するギャンブル」ですが、馬券の種類は8種類もあり、複数点購入することも可能です。

3連単や3連複を複数買いなどした場合には応援する馬の数は5頭以上になることもあります。そうなってしまってはどの馬をずっと見ていればいいかわからなくなり集中できず、競馬の楽しさが損なわれてしまうことがあります。

しかし、単勝は「1着を当てればいい」というとてもシンプルな馬券であるため、自分が応援したいお気に入りの馬をレース中ずっと注目すればいいので非常にシンプルに楽しむことができます。

特に初心者の方は競馬という競技そのものをシンプルに楽しむためにも最初のうちは単勝買いで競馬に慣れていくといいでしょう。

払い戻し率が全馬券の中で一番いい

「払い戻し率」とは簡単にいうと「売り上げのうち、何%を払戻金に充てるか」という割合なのですが、実は馬券の種類によって払い戻し率が変わっているのです。

ほとんどの馬券の払い戻し率が77.5%以下であるのに対し、単勝と複勝のみ払い戻し率が80%にもなるのです。

例えばですが1レースの総売り上げが1億円だった場合、単勝と複勝は8,000万円が配当金になりますがそれ以外の馬券では多くても7,750万円の配当金になります。

それらを購入者で分配するため一人当たりの差額はそこまで大きくないですが、ギャンブルにおいて長期的な目線で勝つためには、払い戻し率の違いは大きな結果となって変わってきます。

単勝で勝負するデメリット

単勝買いにはメリットだけでなくデメリットも存在します。
こちらも二つご紹介していきます。

オッズが低くなり配当も少額になりがち

単勝は1着を的中させるだけでいいというシンプルな馬券であるため、オッズ(配当率)も低くなりがちです。
人気馬の単勝のオッズであれば1倍台になることもザラにあり得ます。
仮に1万円賭けたとしてもオッズが1倍少々ですと的中した際の利益は1,000円強です。
人気馬とはいえ外すリスクが0ではないにも関わらずオッズが1倍少々では少し損な気がしますよね。

しかし、1番人気でなければオッズが3倍や5倍、10倍を超えることもよくあります。

以下は宝塚記念2021年のオッズ一覧ですが一番人気が1.8倍しかないのに対して中には100倍以上を超えるオッズになっているものもあります。

馬番号馬名オッズ
7クロノジェネシス1.8
2レイパパレ3.5
10カレンブーケドール6.7
9アリストテレス9.5
13キセキ16.6
11モズベッロ23.5
1ユニコーンライオン27.8
8カデナ74.0
12ミスマンマミーア79.6
3メロディーレーン153.9
6シロニイ195.3
5アドマイヤアルバ213.8
4ワイプティアーズ246.8

このレースの1着は1番人気であった「クロノジェネシス」だったためオッズは1.8倍でした。
しかしこれがもし、10番人気以降が1着になっていたらオッズは100倍以上に跳ね上がります。

それだけ的中する確率も低いですが100円だけ試しにかけたとしても1万円以上になる可能性があると考えると夢がある馬券ともいえますね。

複数点買った場合にトリガミが起こりやすい

「トリガミ」とは的中したにも関わらず馬券を複数買っていて、配当金よりも購入額の方が多くなってしまい結果的に損をしてしまうことを言います。

上記のレース結果を例に挙げると単勝で7番、2番、10番の人気の高い3頭にそれぞれ100円ずつ賭けたとします。
ベット合計額は300円になりますが1着のオッズは1.8倍であるため、配当金は180円となり120円のマイナスになってしまいます。

単勝を複数買いする場合、このようなトリガミが発生しやすいため気をつけましょう。

単勝で勝つために気をつけるポイント

単勝買いのメリットとデメリットを踏まえた上で実際に勝つために気をつけないといけないポイントを三つご紹介します。

オッズが低い時は買わない

デメリットでも触れましたが人気馬の単勝のオッズは低くなりがちで1倍台になることもザラにあります。オッズが1倍しかない中でリスクをとってベットしたとしても配当金は少なく、大した旨味もない場合が多いです。

それどころか1倍台の人気馬とはいえ、必ず1着になるとは言えないためリスクも少なくない割合であります。

競馬のレースは最低でも10頭以上で行われることが多く、実力に圧倒的に差があったとしてもそれだけ数が多いとアクシデントも発生しやすいため、オッズが1倍台と低い際はベットしない方が賢い選択と言えます。

新馬戦は避ける

競馬には「新馬戦」と呼ばれる、一度もレースに出場したことがない馬のみで行われるレースがあります。
レースの出場経験がないということは的中させるためのデータがほとんどない状態でベットすることになるため、不確定要素が大きくなります。

両親が超有名馬でサラブレッドだったとしても実際のレースを見てみるまで本当のところはわかりません。新馬戦の単勝を狙うにはリスクが大きいため避けた方が賢明です。


一方で新馬戦は荒れやすい性質もあるためオッズの高い不人気馬が1着になる、ということもあり得ます。

そう言った場合の配当金は多くなりやすいため、一攫千金を狙いたいギャンブル好きにとってはおすすめと言えるかもしれません。

オッズが10倍台の馬が狙い目

単勝買いで勝っていくためには10倍台のオッズの馬を狙ってベットしていくことがおすすめです。
オッズが10倍と聞くと「いやいや、ほとんど来ないって」と思う方もいるかもしれませんが、先程の宝塚記念2021年のオッズを見ると5番人気のオッズですでに10倍を超えています。

13頭中5番人気と聞くと少しは勝てそうなイメージが湧きませんか?
1レースだけでオッズが10倍台の馬を的中させることは難しいかもしれないですが複数レースだったらどうでしょう。

オッズが10倍を超えているということは10回に1回レースで的中させることができれば元が取れる計算になります。
10回に1回5番人気を的中させることはそこまで高いハードルではないのでオッズの低い1番人気に賭け続けるよりも有効な買い方と言えるでしょう。

まとめ

競馬の単勝買いは一見シンプルに見えますが意外と奥が深いということをご理解いただけたでしょうか。
奥が深いからこそ、単勝のメリットやデメリットをしっかりと踏まえた上で気をつけないといけないポイントをしっかりと抑え、負けないように単勝買いをしていきましょう。