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競馬の複勝ってどんな馬券?最も的中率の高い馬券をマスターして競馬で勝てるようになろう

競馬には8種類の馬券がありますがその中の「複勝」とはどういった馬券なのでしょうか。
今回は最も的中率が高いと言われている複勝に注目し、複勝を買う上でのメリットやデメリット、勝つために注目すべきポイントを解説していきます。

複勝とは

「複勝」とは「3着以内に入る馬を1頭的中させる」馬券です。
出走する馬が5頭以上の際に発売されます。
出走する馬が7頭以内の場合は3着以内ではなく2着以内を当てることになるので気をつけましょう。

出典元:馬券の種類:はじめての方へ JRA 

上記のようなレース結果の場合、的中馬券となる買い目は「2,3,12」の3種類となります。

3着に入る馬を1頭的中させるだけでいいため、競馬の馬券の中でも最も的中させやすい馬券の種類になっています。
当たり馬券が1種類だけでなく3種類あることも複勝の特徴ですね。

その他の馬券の種類を知りたい方はこちらをご覧ください。

単勝との違い

そんな複勝ですがよく似た馬券で「単勝」という馬券があります。初心者の方は混同しがちなのですが複勝は「3着以内に入る馬を当てる馬券」であり、単勝は「1着になる馬を当てる馬券」となっており、複勝の方が単勝予想がしやすい馬券といえます。

どちらも馬番号を一つ指定して購入する馬券ですが的中となる条件が異なりますので注意をしましょう。

複勝が的中する確率

出走する馬の数別で複勝が的中する確率は以下の通りとなっています。

・8頭立て:約37.5%
・10頭立て:約30.0%
・12頭立て:約25.0%
・15頭立て:約20.0%
・18頭立て:約16.6%

こちらを見てわかるように、いずれの場合であっても的中率が10%を超えており他の馬券では考えられないほど高い的中率になっています。

以下ではそんな複勝という馬券のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

複勝のメリット

まずは複勝のメリットから紹介していきます。
二つの観点から紹介します。

的中率が最も高い

まずはなんといっても的中率が最も高く的中させやすいという点が複勝のメリットと言えるでしょう。

上記でまとめたように複勝の的中率は出走する馬の数によっても変わってきますがおおよそ、15%〜37%となっています。
低い場合でも10%を超えており、出走馬数が少ない場合はなんと3分の1以上の確率で的中することになるのです。

競馬は10頭以上出走することが多く、馬券を的中させることは非常に難易度の高いギャンブルに分類されますがその中でも複勝はかなり的中させやすい馬券と言えますね。

初心者の方でまずは馬券を的中させるという経験をしてみたい方にとっては複勝が非常におすすめの馬券になっています。

払い戻し率が高い

また、複勝は単勝同様に、払い戻し率が高い馬券になっています。
払い戻し率とは「売り上げのうち、何%を払戻金に充てるか」という割合なのですが、馬券の種類によってこの払い戻し率が変わっているのです。

単勝と複勝は払い戻し率が80%であるのに対し、それ以外の馬券では77.5%以下になっています。

イメージしやすいように例を挙げますと、1レースの総売り上げが1億円だった場合、複勝では8,000万円が配当金になりますが、それ以外の馬券では多くても7,750万円の配当金になります。

250万円の差を大きいと捉えるか小さいと捉えるかは人によって異なりますが、長期的な収支で勝つためには払い戻の高さは無視できないメリットになるでしょう。

複勝のデメリット

的中率が最も高く払い戻し率も高い複勝ですがもちろんデメリットも存在します。
二つのデメリットを紹介しますので十分にデメリットを理解した上で購入するようにしましょう。

オッズが低くトリガミになりやすい

複勝はオッズが非常に低くなりやすいです。3着に入るであろう馬を1頭的中させるだけでいいため、的中率は高くなるのですがその分オッズも下がってしまいます。

以下は2021年6月に開催された宝塚記念の複勝のオッズ一覧と人気順の一覧なのですがオッズの低さがわかるかと思います。

馬番号馬名オッズ
7クロノジェネシス1.1
2レイパパレ1.3
10カレンブーケドール1.3
9アリストテレス1.8
13キセキ2.4
11モズベッロ2.9
1ユニコーンライオン3.5
8カデナ6.4
12ミスマンマミーア7.1
3メロディーレーン16.2
6シロニイ17.0
5アドマイヤアルバ18.3
4ワイプティアーズ23.9

10番人気以内の馬は全てオッズが10倍を切っており1倍台のオッズが4頭もあります。
これらの馬に賭けたとして買った場合の戻しは非常に少ないため、的中した際の利益はあまり大きくなりません。

仮に複勝で3種類馬券を購入したとすると的中した場合でも払い戻しが1.5倍であったならば「賭け金>配当金」になってしまう「トリガミ」が発生してしまいます。

複勝ではこういったトリガミが発生するケースが多いため、人気馬に賭ける場合はトリガミにならないよう、注意するようにしましょう。

オッズに幅がある

また、複勝のオッズは「1.5倍〜3.5倍」といったように事前告知では幅を持たされた発表になってしまいます。複勝は1着〜3着に入った馬の組み合わせによって配当金が変動するため、このようにオッズに幅が出てしまうのです。

競馬はオッズを参考にベットすることが基本戦略となるため、その要素に幅が出てしまっては予想がしにくくなってしまいます。

1倍台と3倍台では全然収支が異なってきますので、オッズに幅があるという点は複勝で勝負していく上では絶対に押さえないといけないポイントと言えるでしょう。

複勝で勝つためのポイント

そんな複勝ですが勝負していく上で勝つためには2つのポイントを押さえる必要があります。
的中しやすい一方で払い戻しが低くなりがちな複勝で勝っていくためには以下の点を必ず意識しましょう。

オッズ2倍以上で1点買いを徹底する

複勝で馬券を購入する際は必ず1点買いをするようにしてください。
競馬は複数の種類の馬券を1レースで賭けることができるため、楽しみ方が増えるのですが複勝の場合はオッズが低いため複数点購入するとトリガミ率が非常に高くなってしまいます。

トリガミを避けるためにも複数買いは基本的に避けるようにしましょう。

また、1倍台のオッズでは払い戻し額もあまり期待できないため、なるべく2倍以上を狙うようにしてください。その際、1番人気の馬では1倍台になることが多いため、3番人気〜5番人気辺りを狙うようにするといいでしょう。

複勝のいいところは1着ではなく3着でもいい、という点ですので5番人気でも十分に的中する可能性は高いです。

的中率が高いといえど外れるリスクはあるため、払い戻しが1倍台になってしまうとリスクに見合った配当とは言えません。積極的に攻めるようにしていきましょう。

複勝転がしでローリスクハイリターンを狙う

複勝で勝っていくには「複勝転がし」を必ずするようにしてください。
複勝転がしとは1レース行い、的中した場合にその払戻額をそのまま次レースにベットする、その配当金を再び次のレースにそのままベットする…というように払戻額がある程度の額になるまで賭け続ける方法を指します。

途中で外れてしまっては配当金は0になりますがリスクとしては最初にベットした額だけで済むため、3回、4回と当たりが続いていった場合にはリスク以上にハイリターンを狙うことができます。

的中率が非常に高い複勝ならではのベット方法であり他の馬券ではできないので気をつけてください。

運がいい日でうまく波に乗ることができれば数百円の賭け金を数万円以上にすることも複勝では夢ではありません。

初心者の方でリスクは払いたくないけど大きく勝ってみたい、という方は絶対に複勝転がしを狙っていくようにしましょう。

まとめ

複勝は数ある馬券の中でも最も的中率の高い馬券で初心者におすすめなのですがその分デメリットもあります。
長期的に見てしっかりと勝っていくためにもデメリットをしっかりと意識し、勝つために必要な複勝転がしをうまく活用しローリスクハイリターンを狙っていきましょう。