競馬をしている人は一度は大穴を当てて高額な払戻金額を手にしたいと考えたことがあるのではないでしょうか。大穴の馬はオッズが高く、高額な払戻金額が期待できる一方で、当てるのが極めて難しいのが特徴です。
この記事では競馬の大穴の当て方や過去の払戻金が高かったレースについて解説します。競馬で大穴を当てたい人はぜひ参考にしてください。
Contents
競馬の大穴とは?大穴馬が勝つ確率についても解説
競馬の大穴の当て方や過去の払戻金額について知る前に、まずは競馬における大穴の定義や大穴の馬が勝つ確率について理解しておくことが重要です。
それぞれについて内容を確認していきます。
競馬の大穴とは?
競馬では、大穴以外にも本命や対抗などと呼ばれる馬がいます。以下は競馬のデータで使われる名称をまとめたものです。
- ◎本命:そのレースの中心となり、1着になる可能性が高いと予想されている馬
- ◯対抗:本命に対抗でき、1着の可能性もある馬
- ▲単穴:本命や対抗ほど期待できないが、展開によっては1着の可能性もある馬
- △連穴:1着は難しいが、展開によっては2着以内の可能性がある馬
- ☓穴・大穴:2着以内は難しいが、予想が当たれば高額な配当が期待できる馬
連穴や穴の表記がある理由としては、ワイドや3連複といった連勝馬券にからむ連対の馬券が販売されているためです。
大穴については、2着以内に入るのが難しく高額な配当が期待できる馬のことですが、厳密な定義はありません。大穴は馬券の買い方によっても異なりますが、一般的にはオッズが100倍を超える「万馬券」以上と認識しておくとよいでしょう。
また、競馬において当てるのが最も難しいとされている3連単については、オッズが100〜300倍の馬券を中穴、500倍以上を大穴と定義している人も多いです。
競馬で大穴の馬が勝つ確率は?
競馬では、大穴の馬が勝つ確率は極めて低く、12〜18番人気の馬が勝つ確率は1%以下とされています。人気順の馬の勝率については、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる人はぜひ内容をご確認ください。
勝率が1%以下という数字は、単勝でも当たる可能性は低いですが、連対になると可能性はほぼ0となります。
大穴狙いの人が好む3連単のケースを考えると、18頭立ての場合は、当たる確率は0.02%です。実際のレースでは人気馬の勝率が高くなるため、厳密には0.02%という数字は誤りですが、大穴予想をする場合は0.02%よりも低い確率となるかもしれません。
競馬で大穴の馬が勝つ確率は極めて低く、当たれば奇跡と考えるべきでしょう。
競馬の大穴が当たった際の最高額について紹介
競馬の大穴は2着以内が極めて難しく、当たれば高額な払戻金額がもらえる特徴がありますが、これまでの最高払戻金額が気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは大穴予想が当たり、高額な払戻金額を手にした事例を紹介します。
競馬における最高の払戻金額
日本の競馬の歴史で最高の払戻金額は、2021年3月に開催された金鯱賞での5億5444万6060円です。こちらは、win5と呼ばれる5レースの1着を予想する馬券で出た金額となっており、競馬には一獲千金の夢があると言えるのではないでしょうか。
win5で5億円以上の当たりが出た際のレース前の人気は、4番人気⇒4番人気⇒10番人気⇒8番人気⇒3番人気と、予想が非常に難しく、10番人気の大穴も1着となっていました。
win5では億を超える的中者が過去に複数出ており、大金を獲得したい人は購入を検討してもよいかもしれません。しかし、歴代で払戻金額が高かった際のwin5の結果を確認すると、いずれも10番人気以下の大穴が1着を取ったレースがあったため、予想するのは極めて難しかったと言えそうです。
三連単の最高払戻金額について紹介
三連単は競馬のなかで最も当たる確率が低い買い方で、人生で一度でも当たればラッキーと言えるでしょう。その分払戻のオッズも高くなっており、平均で500倍を超えています。
三連単の歴代の最高払戻金額の一覧は以下のとおりです。
日付 | 払戻金額 | 人気順 |
2021/8/4 | 2983万2,950円 | 14⇒12⇒10 |
2015/9/21 | 2792万9,360円 | 11⇒9⇒15 |
2017/12/3 | 2294万6,150円 | 15⇒6⇒14 |
2017/12/9 | 2180万2,320円 | 16⇒12⇒6 |
2021/2/20 | 2073万8,890円 | 11⇒15⇒9 |
払戻金額の最高額は、2983万2,950円です。この際は、14番人気⇒12番人気⇒10番人気と1〜3位まですべての馬が大穴と言える荒れたレースとなっていました。
そのほかの三連単を確認しても、15番人気以下の馬が入賞しているケースが多く、2000万円を超える払戻金額を狙うのであれば、少額でも大穴の馬に賭ける必要があることが分かります。
しかし、10番人気以下の馬が入賞する可能性は極めて低く、予想することは非常に難しいため、三連単を買う際には、宝くじを買う感覚で馬券を購入しましょう。
単勝での払戻金額はいくら?
競馬において予想が当たる可能性が最も高いのが、単勝です。単勝において人気馬が勝つ確率は30%を超えるとも言われており、初心者にもおすすめの買い方と言えます。
単勝の払戻金額の最高額は、2014年の福島競馬で出た5万6,940円です。そのほか5万円を超える配当が出た際には、最も人気が低い馬が勝利していました。
予想が当たる確率は高いですが、払戻金額はWIN5や三連単と比較すると低くなっており、確率を取るか高額な払戻金額を目指すかは個人の好みによって大きく分かれるのではないでしょうか。
競馬で大穴を当てるために大切となるポイントを紹介
競馬で大穴を当てるためには、以下のポイントを理解しておくことが重要です。
- 大穴狙いは基本当たらないと理解する
- 荒れるレースを選択する
- 大金を手にしても税金がかかることを理解する
それぞれについて詳しく解説します。
大穴狙いは基本当たらないと理解する
大穴を当てるために理解すべきポイントの1つ目は基本当たらないと考え、資金管理を徹底することです。
大穴の馬が当たる確率は0.1%以下です。これは極めて低い確率であり、1レースに大金を使ってしまうと、ほとんどの確率で失敗に終わるでしょう。
基本的に大穴が当たることはないことを念頭に置き、余剰資金を分割して複数の大穴予想をするなど工夫することが大切になります。
また、大穴狙いをする際には、馬券の転がしなどは避けたいところです。転がしは全レースの的中分を全額次のレースに賭ける方法ですが、大穴狙いをしていた場合は一瞬でお金がなくなる可能性があります。
継続的に払戻金額を積み上げていきたい場合は大穴狙いだけではなく、固い予想をすることも重要です。
荒れるレースを選択する
大穴狙いをする際に理解すべきポイント2つ目は、荒れるレースを選択することです。
気候条件やコースにとくに特徴がない場合は、基本的には人気馬が勝利する可能性が高くなり、人気のない馬にはほとんどチャンスがありません。
一方で、大穴とされる馬のなかには、悪天候で実力を最大限に発揮する馬もいます。また、競馬場のコースとの相性で早くなる馬もなかにはおり、荒れる展開が予想される場合に大穴予想が的中する可能性が高まるでしょう。
荒れるレースを見極めるポイントとして理解したいポイントは以下のとおりです。
- 極端なハイペースや極端なローペースになるレース展開が考えられるか
- 競馬場との相性がよいのか
- 悪天候に強い馬かどうか
- 競馬場の広さ
- レースへの出頭数
上記の内容を確認し、当てはまる条件が多ければ、大穴予想となる馬を購入してみるのも面白いかもしれません。
大金を手にしても税金がかかることを理解する
競馬で大穴を当て、大金を手にした場合は高額な税金がかかることも理解しておきたいポイントです。宝くじと異なり、競馬で勝利した場合は確定申告が必要となり、利益は一時所得か雑所得として計上されます。
競馬で得た払戻金額は多くの場合は、一時所得とみなされ、年間で50万円を超えると確定申告が必要です。儲けの金額が195万円以下の場合は、税率は5%ですが、1000万円を超えると30%以上の税率がかかり、4000万円を超えると45%の税率がかかります。
仮に競馬で1億円の払戻金額を得た場合でも、半分近くは税金として納めなければならないため、お金を得たあとに一気に出費することは控えるようにしましょう。
競馬で大穴を狙う際には、リスクリターンを理解しよう
この記事では競馬で大穴を狙うための基本的な知識を紹介しました。競馬の大穴とは当たる確率は低いものの、オッズが100倍を超え、大金を手にする可能性のある馬に賭けることです。
過去には、数千万円の大金を手にした人もいますが、基本的には当たらないことを前提におき、馬券を購入する必要があります。リスクリターンを頭に入れ、条件がそろった場合のみ大穴狙いの馬券を購入しましょう。
細心の注意を払い、大穴狙いをしてみてください。