競馬で勝てないのはおかしなことではない！競馬で勝つのが難しい3つの理由

長く競馬に触れていると、全く馬券が的中しない時期が必ず訪れます。

一向に勝てなくてスランプに陥っている時というのは、どんなに頭をひねって予想しても、どんなに時間をかけて予想しても、それまでの努力を踏みにじるかのように、簡単に予想を裏切るものです。

そして、競馬に勝ちたいという気持ちが強くなればなるほど、負けた時の反動も大きいもので、競馬で負けがかさむと競馬が嫌になってしまうこともあります。

思い通りの結果にならなくて、悩まれている方も多いことでしょう。

しかし、悩む必要はありません。

なぜなら、競馬は根本的に負ける可能性の方が高いからです。

ここでは、競馬は勝てない可能性が高い理由を紹介します。

その1.もっとも的中率の高い複勝馬券ですら、外れる可能性のほうが高い

数ある券種の中で、もっとも的中率の高い券種は複勝です。

複勝は、選んだ一頭の馬が3着以内に絡むことで配当を得られる券種です。

複数の馬を絡めなくていい上、的中率も高く、それが穴馬であればそこそこの配当になるので、多くの人に好まれている券種ですね。

しかしながら、この複勝馬券ですら、外れる可能性のほうが高いです。

例えば、JRAの競馬における最大出走可能頭数(フルゲート)は18頭立てですが、フルゲートにおける複勝一点あたりの的中確率は3/18で、わずか16%ほどしかありません。

それなら、出走頭数の少ないレースを買えばいいと考える人もいるでしょう。しかし、出走頭数が8頭立てでも一頭当たりの的中確率は約37%と、外れる可能性の方が高いです。

7頭立て以下のレースになると、複勝は2着以上の馬にしか配当が当たらないので、仮に5頭立てのレースに絞ったとしても、複勝の一頭当たりの的中率は40%と、当たる可能性よりも外れる可能性のほうが高いです。

それなら4頭立てのレース…といいたいところですが、実は、競馬法によって、4頭立て以下のレースは開催されません。

もっとも、元々の出走頭数5頭以上で、出走取消等で出走できる馬が4頭以下となった場合は、レースは施工されるのですが、その場合、複勝馬券は発売されません。

つまり、どうあがいても、当たる確率が外れる確率より高くなることはないのです。

そのため、馬券は当たる確率よりも外れる可能性のほうが高いのです。

その2.配当とは、馬券が紙くずになった人の馬券費用である

配当の仕組みをご存じでしょうか？

競馬の配当は、敗れ去った馬券の総売上から”控除率を引いた”分が、的中者に分配されるのです。

人気馬が馬券に絡んだ場合、人気馬は多くの人が支持し、なおかつ馬券に絡まなかった馬の馬券売上が低いので、配当は安くなります。

逆に、不人気馬が絡んで荒れた場合は、人気馬に集中していた投票が配当になる上、不人気馬を支持している人が少ないので、一人当たりの配当が大きくなります。

このことから、人気馬よりも、不人気馬を積極的に狙っていった方がよいと思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。

人気と的中率は比例する

人気と的中率は比例します。

これは2010年～11年にJRAの公式で得られたデータです。

データは少し古いですが、統計後の約10年間、1年間の人気における的中率の数値に大きな変化はありません。

さて、表を見てもらえたらわかるように単勝の勝率は32.8%です。

そして、人気を落とすにつれ、勝率・連対率・複勝率は下がっていきます。

4番人気以下で、勝率は10%を切り、10番人気以下で複勝率10%を切っています。

このように、ただやみくもに不人気馬で高配当を狙おうとしても、人気と的中率の推移を見る限り、容易なことではないのです。

(参考【第543回 1、2番人気とオッズの関係を考える｜データde出～た｜競馬情報ならJRA-VAN】
)

その3.控除率が、収支の大きな妨げとなっている

そもそも、馬券を購入する時に発生する控除率が、収支向上の大きな妨げとなっています。

控除率とは、馬券ごとに決められている手数料のことで、JRAの売上になります。

実は、的中した時に得られる配当金はこの控除率が引かれています。

つまり、オッズで表示される数値は控除率を差し引いた上での数値となります。

控除率は、券種によって変わります。控除率のもっとも低い単勝や複勝ですら20%、三連単27.5%、win5が30%になっています。

そのため、ある馬の単勝オッズが10倍だった場合、20%の控除率が差し引かれているので、その馬にはオッズ12倍相当の値があります。

ただでさえ、馬券は当てることすら難しい上、控除率が拍車をかけているので、より馬券で収支を上げるのは非常に難しいのです。

まとめ　競馬で勝てないのは自然なこと

競馬で勝つことができず、辛い・悔しい思いをされている方は多いでしょう。

しかし、そもそもの的中確率をはじめ、控除率の関係や配当が分配式であることから、馬券で勝てないことは、むしろ自然なことで、負けることは何もおかしくはないのです。

負けるのは普通のことだと開き直って取り組まれた方が、精神的に楽になります。

もし競馬で勝てなくて辛い思いをされている方は、いったん過去の負けをリセットして、負けてるのはおかしなことではない。

というスタンスで競馬に取り組んでみてはいかがでしょうか？