競馬には8種類の馬券がありますがその中の「馬連」とはどういった馬券なのでしょうか。
馬連を買う上での大原則やメリットやデメリット、勝つために注目すべきポイントを解説していきます。
Contents
馬連とは
馬連とは、競馬で賭けることのできる馬券の一つで「1着と2着に入る馬の馬番号を組み合わせで的中させる」馬券です。
「組み合わせ」で的中させればいいため、着順は関係ありません。
上記のようなレース結果の場合、的中する馬番号は「3−12」になります。
枠連とは異なり馬番号で的中させないといけないため、難易度が上がっておりオッズも上がりやすい傾向にあります。
初心者の方は「馬単」や「枠連」と間違えてしまう方が多いので気をつけましょう。
その他の馬券の種類を知りたい方はこちらをご覧ください。
馬単との違い
馬連とよくにた馬券で「馬単」という馬券がありますがこちらは1着と2着になる馬を着順まで的中させる必要があります。
馬連は着順は関係ありませんので馬単よりも的中させやすい馬券と言えます。
どちらも1着と2着を予想するという意味では同じなので間違えないよう気をつけましょう。
枠連との違い
また、馬連と似た馬券の種類に「枠連」という馬券もあります。
こちらは1着と2着に入る馬の「枠番号」の組み合わせを的中させる馬券になります。
「馬番号」ではなく「枠番号」で予想する馬券となっているため注意が必要です。
枠番号は馬2頭ごとに設定されている番号のことであり、馬番号で的中させるよりも難易度は低いと言えます。
馬番号と枠番号の違いも間違えやすいので気をつけてください。
馬連の的中率
馬連の場合の的中率ですが「約0.65%」と言われています。
8種類ある馬券の中では4番目の的中率の低さです。
1%を切っているため馬連を1点買いで的中させることは至難の業と言えます。
馬連で勝負に勝つためには複数買いが基本となるでしょう。
馬連のメリット
馬連は的中率が1%を切っているため的中させる難易度は比較的高いと言えます。
そんな馬連ですがどういったメリットを意識して購入すれば良いのでしょうか。
2つメリットをご紹介します。
少ない資金でも高配当を狙える
馬連は組み合わせによってはオッズが高額になるケースが多いです。
1着と2着に入る馬の組み合わせで決まる馬券であるため、1着が圧倒的に人気な馬だったとしても2着に予想外の馬が来るとオッズが跳ね上がるケースがよくあります。
オッズが10倍を超えることはザラにあり100倍を超えることも珍しくありません。
100円だけしか賭けなかったとしてもオッズが100倍を超えていればリターンは1万円を超えてきます。
もちろんオッズが高いほど的中する確率は下がるのですがそれでも夢があると馬券と言えるでしょう。
低額のベットで夢を見たい場合にはおすすめの馬券と言えます。
応援する馬を1頭に絞らなくてもいい
単勝や複勝と違い応援する馬を1頭に絞らなくてもいいというメリットもあります。
2着までの入る2頭を的中させれば良いため、自分が応援したい馬が2頭以上いた際にはおすすめの馬券と言えます。
応援する馬が複数いるのに単勝では1着に入る1頭だけを応援することになってしまいます。
贔屓にしていたり応援したい馬が複数頭出場するレースの場合は単勝や複勝ではなく、馬連を選ぶことをお勧めします。
馬連のデメリット
低額でも万馬券を狙うことができる馬連ですがデメリットも存在します。
以下の点に注意して購入するようにしてください。
人気馬がはっきりしている時はトリガミになりやすい
馬連の的中率は1%を切っており1点買いで的中させることはとても難しくそれで勝負することは非現実的と言えます。
そのため基本的には複数点購入し勝負していくことになるのですが、圧倒的な人気馬が含まれてる場合はオッズが低くなってしまいます。
オッズが低い中で複数点購入すると的中したとしても払戻額がベット額を下回ってしまうトリガミになってしまうリスクがあります。
以下は2021年の宝塚記念第11レースの馬連のオッズ一覧(上位10番人気まで)ですが1番人気のオッズは「3.4倍」となっています。
オッズ | 1頭目 | 2頭目 |
3.4 | レイパパレ | クロノジェネシス |
5.1 | クロノジェネシス | カレンブーケドール |
7.7 | クロノジェネシス | アリストテレス |
11.6 | レイパパレ | カレンブーケドール |
13.4 | クロノジェネシス | キセキ |
18.4 | クロノジェネシス | モズベッロ |
18.6 | レイパパレ | アリストテレス |
21.9 | アリストテレス | カレンブーケドール |
27.8 | ユニコーンライオン | クロノジェネシス |
32.8 | レイパパレ | キセキ |
馬連の場合は4点以上購入することもよくあるため、もしこのレースで馬連を4点購入していたらトリガミになってしまいます。
トリガミを避けるためにも圧倒的に人気な馬がいる場合は馬連の購入は控えた方がいいでしょう。
馬連で勝つためには流し買いとボックス買いをマスターする
馬連で勝負していくには1点買いではなく、複数点買いをすることがメインだと説明しましたがその中でも「流し買い」と「ボックス買い」の2点がお勧めです。
馬連流し買いとは
「馬連流し買い」とは軸となる馬を1頭決め、その相手となる馬を何頭か選びその組み合わせを購入する買い方です。
馬連の場合、例えば圧倒的に人気な②の馬を軸に定め、2着に入りそうな馬が①③⑤⑦の4頭いた場合の買い目は以下の通りになります。
2−1
2−3
2−5
2−7
ベット額は全て均等になるため1点を100円で賭ける場合はこの場合400円のベットになります。
馬連を1点買った場合の的中率は非常に低いですが流し買いで点数を増やすと的中率も跳ね上がります。
1着の予想はつきやすいけど2着が荒れそうといったレースの場合は「馬連流し買い」がお勧めです。
馬連ボックス買いとは
「馬連ボックス買い」とは軸の馬を決めず、2着に入りそうな馬の候補を複数決め、その組み合わせを総当たりで全て購入する賭け方になります。
①②③⑤⑦の5頭で馬連ボックス買いをする場合の買い目の組み合わせは以下の10通りになります。
1−2
1−3
1−5
1−7
2−3
2−5
2−7
3−5
3−7
5−7
1点あたりの金額は均等になるため1点100円を賭けるとこの場合の総額は1,000円になります。
流し買いと比較すると買い目の点数はかなり増えることになります。
その分トリガミのリスクも高くなってしまいますが的中率は大幅に上がることになります。
複数頭の実力が拮抗していて1着2着の予想が付けづらいといったレースの場合は馬連ボックス買いがお勧めです。
馬連で勝つために気をつけるポイント
最後に馬連で勝つために絶対に気をつけないといけないポイントを3つご紹介します。
しっかりと理解した上で馬連に賭けるようにしてください。
複数点買いが大原則
繰り返しになりますが馬連を1点買いで的中させることは現実的ではありません。
的中率が1%以下ということは100回買っても1回も当たらないこともある計算になります。
そのため、的中率が1%を切る馬券に賭ける場合は複数点購入することが大原則になります。
複数点購入する際は上記で説明したように「流し買い」と「ボックス買い」をレースによって使い分けるようにしましょう。
圧倒的に人気な馬がいる場合は見送る
馬連は2頭の組み合わせにベットする賭け方なのですが、圧倒的に人気な馬がいるレースの場合は複数点購入したとしてもオッズがかなり低くなってしまう傾向にあります。
人気馬がいる場合予想はしやすくなるのですが、それに比例してオッズも低くなってしまうため、トリガミになりやすくなってしまいます。
どちらかというと人気な馬が複数頭いて1着の予想がつきにくく荒れやすいレースの方が馬連で勝負する際は適していると言えます。
オッズが10倍以上のラインを狙う
馬連で勝負する際は基本的に4点以上の馬券を購入することになります。
つまりオッズが4倍以下ではトリガミになってしまいます。
したがって5倍以上のオッズを狙っていくのですが外すリスクもあることを考えると5倍のオッズでは配当が少なくなってしまいます。
狙うのであればオッズが10倍台になる組み合わせを狙うようにしましょう。
オッズが10倍以上あれば払い戻しの利益も2倍、3倍になってくるため外すリスクを考えてもちょうどいい倍率だと言えます。
また、オッズが10倍を超えてくると的中した際の興奮は1倍や2倍台の馬券を的中させたときの興奮とは比べ物になりません。競馬の醍醐味を味わうためにも10倍以上を積極的に狙っていきましょう。
まとめ
馬連の大原則は複数点購入することです。その上でトリガミを避けつつ高配当を得るために10倍以上の馬券を積極的に狙っていきましょう。
万馬券を狙える可能性も秘めている馬券ですので馬連はとても面白い馬券と言えます。