生活

足を組むのは態度が悪い?考えられるマナー違反について

足を組んでいると男性はかっこよく、女性はセクシーに見えることもあるので憧れのポーズという人もいるかもしれません。

しかし、足を組むのはマナー違反だといわれる場合もあるのです。

今回は足を組むことはマナー違反なのか、足を組む人の心理、足を組むのはできれば避けた方がいいシーンなどをご紹介していきます。

足を組むことはいけないの?マナー違反?

足を組むことは、マナー違反だとはっきりとはいわれていませんが、一般的にはあまりよくないと思われているようです。

昔の日本は椅子に座るという文化があまりなく、綺麗に足をそろえる正座が礼儀正しいといわれてきたからともいわれています。

確かに座っているときにあぐらをかくのは態度が悪いですから、椅子に座るときも足を組むという行為がいい印象を与えないのでしょう。

足を組むと靴の裏を見せることになりますし、姿勢も悪くなるので、余計に態度がよくないと思われてしまうのです。

海外では足を組んでもいい?

元々椅子の文化があるアメリカでは、足を組むことに抵抗はありません。
失礼にもあたりませんのでマナー違反ではないのです。

むしろ心を開いてラフに話し合いをしましょうというサインともいわれています。

テレビで首脳会談などの映像が流れたときに、アメリカのお偉いさんが足を組んでいることがありますよね。

しかしイギリスでは王室などが足を組むことはほとんどありません。

組むときは足首だけをクロスするのがマナー。
国によってマナーがこんなにも違うのです。

足を組む人の心理

足の動きは心理が表れやすいという話もあります。

足を組む人の心理は、リラックス状態である場合もありますし、逆に真剣に考えているということもあるのだそう。
また足を組み筋肉がついていることや細いことを自慢したいという心理の表れであることも。

男性は自分を大きく見せたいと思っているときに足を組むこともあるといわれています。

女性はセクシーさをアピールしたい心理があることもあります。

ちなみにアメリカではラフに話したいというサインですが、日本では逆に心を開いていないというサインの場合も。

ちなみに何度も足を頻繁に組み替える人は、イライラしていたり、焦っていたりするのだそうです。

足を組んだとき右足が上にくる人は内向的、左足が上にくる人は外交的なんていう噂もありますよ。足の組み方を見れば、ポーカーフェイスの相手でも心理を読み取ることができるかもしれませんね。

足を組むと身体に悪い?

一般的に足を組むと身体がゆがんでしまう可能性があるため、あまりよくないといわれています。

骨盤がゆがむといわれており、ひどくなると背骨などにも影響してくることがあるのだそう。

「交互に組めば大丈夫。」と思っている人もいるかもしれませんが、バランスがとれるわけではなく、ゆがみを悪化させることもあります。

少しであれば問題ないですが、足を組むことがクセになってしまっている人は要注意。

足が疲れてしまったときは、適度なストレッチをしましょう。

足を組むのに避けたいシーンは?

足を組むことは、日本ではマナー違反だと思っている人が多いので、できれば組まない方がいいですが、特に気をつけたいシーンを見ていきましょう。

職場では偉そうに見える

一番気をつけたいのは仕事中。
ついついクセで足を組んでしまうことがありますが、偉そうに見えるという意見が多いのです。

特に取引先との商談や上司との打ち合わせなど、目上の人がいるときは絶対に足を組むのはやめましょう。

同僚や後輩でも真剣な話をしているときや相談を受けているときは、足を組みながら聞かれるのは、気になります。

つまらない話をしてしまったのかもしれない、もしかして気分が悪いのかもしれないと思うかもしれません。

足を組むだけではなくバタバタと動かすと、落ち着きのない人という印象も与えます。

職場ではデスクワークの場合はあまり見えませんが、姿勢が変化することで気づく人も多いのでクセになっている人は注意しましょう。

このように職場では足を組むことでデメリットが多くなるので、細心の注意をはらいたいところです。

電車の中は邪魔

電車の中で足を組むと、足の裏が隣の人や立っている人にあたってしまうことがあります。
相手の服や持ち物を汚してしまったら大変です。

足を組むことで場所も取りますから、座りたい人が座れなくなってしまうことも。迷惑行為となるのでやめましょう。

特に、満員電車の中で足を組むのはマナー違反と言えるでしょう。首都圏や都市部では、7:30~9:00をピークに通勤ラッシュが起こり、満員電車化します。

理由は、会社や学校が8:30~9:00に始業するから。

そのため、混む時間帯は路線や駅によって異なります。

以下は混雑ピークになるので注意しましょう。

  • 東京近郊で言えば、郊外の八王子駅などの7:30~8:00頃
  • 乗り換え路線が多い東京駅や新宿駅付近では8:00~9:00
  • オフィス街と言われる駅周辺から40分~1時間くらいの駅では7:30~8:00
  • オフィス街や乗り換え路線が多い駅付近では8:00~9:00

ちなみに、大阪のビジネス街は御堂筋線に集中しています。
ですので、なんば駅や梅田駅の混雑ピークは8:00~9:00と考えられます。

国土交通省では、都市鉄道混雑率に関するデータを出しています。
コロナ禍前の2018年度の調査では、通勤ラッシュのピーク混雑率が180%を超えたのは11路線。
全て東京近郊の路線でした。

ちなみに混雑率180%とは、「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」状態を指します。

国土交通省の混雑率定義

  • 混雑率100%…定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)
  • 混雑率150%…広げて楽に新聞が読める
  • 混雑率180%…折りたたむなど無理をすれば新聞を読める
  • 混雑率200%…体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める
  • 混雑率250%…電車が揺れるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない

では、日本の鉄道で混雑率が高い路線はどこなのでしょうか。

ランキング化してみました。

日本で混雑率が高い路線ベスト10(区間:混雑率)

  • 東京地下鉄東西線(木場→門前仲町:199%)
  • JR東日本横須賀線(武蔵小杉→西大井197%)
  • JR東日本総武緩行線(錦糸町→領国:196%)
  • JR東日本東海道線(川崎→品川191%)
  • 東京都日暮里舎人ライナー(赤土小学校前→西日暮里189%)
  • JR東日本京浜東北線(大井町→品川185%)
  • JR東日本南武線(武蔵中原→武蔵小杉184%)
  • JR東日本埼京線(板橋→池袋:183%)
  • JR東日本中央快速線(中野→新宿182%)
  • 東急田園都市線(池尻大橋→渋谷182%)

中には200%にせまる、体がふれあい相当圧迫感があるだろう路線もありますね。

これらの路線・駅を粉雑ピーク時に利用する方は、もし座れたとしても足を組むことはやめたほうが良いでしょう。

空いている電車なら足を組んで良い!と推奨するわけではありませんが、通勤ラッシュ時でも混雑率が低い路線ももちろんあります。

国土交通省のデータを元に調査しました。

日本で混雑率が低い路線ベスト10(区間:混雑率)

  • 茨城県:関東鉄道竜ケ崎線(竜ケ崎→佐貫:21%)
  • 愛知県:東海交通城北線(勝川→枇杷島:31%)
  • 兵庫県:能勢電鉄日生線(日生中央→山下:31%)
  • 千葉県:山万ユーカリが丘線(地区センター→ユーカリが丘:33%)
  • 岐阜県:長良川鉄道越美南線(前平講演→美濃太田:38%)
  • 大阪府:阪堺電気軌道阪堺線(今船→今池:42%)
  • 京都府:叡山電鉄叡山本線(元田中→出町柳:47%)
  • 静岡県:天竜浜名湖天竜浜名湖線(西掛川→掛川市役所前:48%)
  • 福岡県~大分県:JR九州日田彦山快速線(高和後藤寺→城野:51%)
  • 福岡県~鹿児島県:JR九州鹿児島快速線(八代→熊本:53%)

こちらは、全国各地の路線がランクインする結果となりました。
JRは少なく、私鉄などが多い印象です。100%が定員乗車ですので、50%未満の混雑率では座ることができる路線も多そうですね。

繰り返しになりますが、座席に座ることができても、足を組む時は混み具合や両隣の人を気にするようにしましょうね。

食事中はマナーが悪い

食事中に足を組むのは行儀が悪いと感じている人が少なくありません。

カフェやバーなどカジュアルな雰囲気の場所では許されるかもしれませんが、高級レストランやホテルなどでは気をつけましょう。

先に述べたように、日本人は足を組むことを良しとしない風習があります。高級レストランで足を組んで食事をしたりすることで「このお客さんは常識がない人」とレッテルを貼られてしまう可能性があるのです。

店員やスタッフが「みっともない」「だらしない」などと感じた場合、次に訪れた時、景色が見えないようなあまりよくない席に案内されたりする可能性も。もっと言えば、来店をお断りされてしまうケースもあるようです。

とはいえ、足を組むのはクセになってしまっている人もいるのでは?クセはなかなか抜けません。高級レストランに行くときだけ気を付けようと思っても、ついついボロが。高級レストランに限らず、「食事中は足を組まない」という習慣をつけておいた方が良さそうですね。

実は食事中に足を組むとデメリットも多いのです。

姿勢が悪くなってしまいますし、足を組むとテーブルと少し距離ができるので、食べ物を口に運ぶまでにこぼしてしまう可能性があります。

ソースやスープなどを垂らしてしまうのも恥ずかしいですよね。

食事中に足を組む事で消化不良に…

足を組むことで姿勢が悪くなり、腸や内臓の位置がズレてしまうことがあるのです。
すると、食べ物を上手に消化吸収できなくなる「消化不良」になる可能性も。

普段私たちが食事をすると、胃腸の運動や消化酵素により、栄養が体に吸収されやすい形にしてくれます。

足を組むことで胃腸の運動能力が低下すると、食べ物を上手に分解できなくなるので、消化不良が起こるのです。

その症状は胸やけや吐き気など様々。これではせっかくの美味しい食事が台無しですよね。

食事中に足を組むことが習慣化されている人はこんなことにも注意。
内臓の位置がズレることで、ポッコリお腹になって太りやすくなるのです。

これは足を組むことで骨盤が歪み内臓が下がってしまうことで起きます。
必要以上に食事を多くとってしまう体になってしまっていると食事量が多くなり、太る原因となります。

男性からみた食事中に足を組む女性って?

よく男性は女性が足を組み替える姿にドキッとしてしまうなんていう話も聞きますが、食事中にやってしまうと、せっかくのデートでもマナーがなってないと幻滅されてしまうかもしれません。

あるアンケートで、女性が足を組み替える行為が好きだと答えた男性は75%にも及びます。女性の部位で、どこが好きか尋ねられると「足」と答える男性が多いのにも納得ですね。

ですがこれはマナーを守ったうえでのこと。食事中に足を組む女性は好まれないようです。特に、初デートでは要注意。相手のことをよく知らないため、足を組むことで相手の男性に悪い印象を与えてしまう可能性大です。

足を組み替えることでセクシーさをアピールしたいのであれば、せめて食事が運ばれる前か、食べ終わった後にしましょう。

セクシーな女性が好きな男性であれば、仲が深まるかもしれませんね。

もちろん、食事中に足を組み替えなければ、足を組んでいていいというわけではありません。
テーブルの下で男性に足が見えない場合でも、食べている最中は足を組むのは控えましょうね。

ですが注意したいことがひとつ。

草食系と言われるタイプの男性にはあまり効かないかもしれません。
草食系男性のなかにはセクシーさをアピールされたり、グイグイこられたりするのが苦手な人も

足を組む行為は、加えて「偉そう」と悪い印象を与えてしまう可能性もあります。

食事のマナーに厳しい男性は、女性が思っている以上に多いです。一概には言えませんが、関係性が浅いうちは、食事の最中に足を組むこと・足を組み替えることは避けた方が良さそうです。

初対面では足を組まない方がいい

普段から親しい友人の前ではいいですが、足を組んでいると基本的には偉そうに見えるので、初対面の人と会うときは気をつけましょう。

靴の裏が見えることから、清潔感のない人なのでは?と思われてしまう可能性もあります。第一印象が悪くなるのは嫌ですよね。

初対面では足を組まないように気を付けていても、クセになってしまっている人は、ついつい足を組んでしまうこともあるでしょう。

いつまで足を組まずに気を付ければいいの?と感じる人もいるのでは。

例えば相手と知り合って1カ月、お互いどのような人か理解できていれば、足を組むのもOKでしょう。

しかし、初対面から1カ月後、2度目の再開であれば話は別です。「気心知れた」まではいかなくても、「どのような人物か」わかってもらえるまでは足を組むのは控えたるのがベター。

初対面だから…と気を付けていても、足を組んでしまいそうな人は、相手へ一言「昔から足を組むのがクセで、なかなか治らないのです。

不快な思いをさせてしまったら「申し訳ありません。」と伝えておくと良いでしょう。

足を組む以外にも職場では注意したいこと

足を組む以外にも、職場では気をつけたいビジネスマナーがあります。

足を組むのをやめると貧乏ゆすりをしてしまうという人もいるのではないでしょうか。

忙しいときにリラックスさせるために貧乏ゆすりをしてしまうということが多いようです。

落ち着きのない印象を与えてしまいますし、周りの人は視界に入ると気になるので無意識でやっていないか注意しておきましょう。

また腕を組むのも威圧感を与えるのでしない方がいいでしょう。

他にも頬杖をつくのも印象がよくありません。

また頬杖をつくことで、ニキビなどの肌荒れの原因になることもありますし、最近では手にウイルスなどがついている場合も考えられるので、顔を触らない方がいいでしょう。
髪の毛を頻繁に触る行為もよくありません。

課長や部長などの役職がつく、いわゆる「上司」となった場合、貧乏ゆすり・腕を組む・頬杖といった行為は、部下にとっては高圧的に見える可能性もあります。

やっている方はただのクセであっても、まわりにいる人たちに「イライラしてるな。」と思われてしまうからです。

若いころは、年の近い先輩がそれとなく指導してくれることもありますが、年齢があがるにつれて触れられることは少なくなります。

仕事の遅い部下に対してあえて高圧的な態度をとっているのでないのであれば、自分のクセを見直した方が良いかもしれませんね。

職場の人たちとは過ごす時間が長いですよね。
若手・上司関係なく、何気ない仕草が周りの人を不快にさせていることがあります。

足を組む以外にも、誰かを不快な想いにさせてしまうクセがある人は注意しましょう。

まとめ:足を組むクセは直そう

海外ではマナー違反とはいわれていない、足を組む行為ですが、日本ではあまりいい印象ではないことがわかりましたね。

特に職場では、偉そうな印象を与えることが多いので気をつけたいところです。

一度クセになるとなかなか直すのは難しいですが、意識するだけでも変わります。

身体にも悪影響を及ぼすこともあるので、クセになっている人は直した方がいいでしょう。

食事中なども無意識に足を組んでいる可能性があります。

カフェやバーならいいのではと普段からやっていると、いざというときにもクセが出てしまうかもしれません。

大事な取引先との会食や、結婚前に両親にご挨拶にいくときの食事会など、大切なシーンで足を組んで幻滅されないように、日頃から気をつけて過ごしましょう。