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上司に年賀状を送るときのデザインは何がいい?NGな言葉もある?

職場の上司に書く年賀状は、同僚や友達とは違うので少し緊張してしまいますよね。
毎日顔を合わせるわけですし、「失礼があったらどうしよう…。」と悩んでいる人もいるでしょう。

今回は上司におすすめの年賀状のデザインやNGワードなどをご紹介していきます。

上司に年賀状を送るときにおすすめのデザインは?

上司に送る年賀状は「無難なもの」を選びましょう。
干支やお正月らしいイラストが描かれているものが無難といえます。

その年の干支を使用するのがベター

一般的には、その年の干支を使用すると良いでしょう。
例として、その年が虎年なら虎が描かれた年賀状ハガキを送ります。

上司にも「今年は寅年か」と思ってもらい仕事での関係も良好にしましょう。

ちなみにむこう12年の干支は下記の通りです。

  • 2022年…寅(とら)
  • 2023年…卯(うさぎ)
  • 2024年…辰(たつ)
  • 2025年…巳(へび)
  • 2026年…午(うま)
  • 2027年…未(ひつじ)
  • 2028年…申(さる)
  • 2029年…酉(とり)
  • 2030年…戌(いぬ)
  • 2031年…亥(いのしし)
  • 2032年…子(ねずみ)
  • 2033年…丑(うし)

干支が変わるという意味を込めて、1年前の干支と今年の干支を使うのも良いでしょう。2022年の年賀状でしたら、丑から寅へ!とった感じ。

ただ、間違った干支を描いた年賀状を送らない事。2022年元旦に、寅ではなく丑や卯のみがでかでかと描かれた年賀状が届いては、上司も「間違えたのか?」とびっくりです。

正直、どの干支を年賀状に使うかは特に決まりはありませんが、その年の干支を使うと良いということを覚えておくと良さそうですね。

時期になれば、郵便局などで干支が入ったはがきが販売されるようになりますし、インターネットで調べれば、すぐにその年の干支を調べることができますよ。

干支を使わずお正月らしい年賀状にしてもOK

必ずしも、年賀状に干支を使用しなかればいけないわけではありません。お正月が連想されるイラストなどの使用もおすすめ。

具体的には下記のようなものです。

  • だるま
  • コマ
  • マリ
  • 門松
  • 獅子
  • 鏡餅

昔からお正月にされてきた遊びや、神社にまつわるものと言った感じでしょうか。「お正月 イラスト」や、「年賀状 イラスト」などと検索すると、年賀状に使用できる、お正月らしいイラストがたくさん検索できますよ。

初夢で見ると良いと言われるものについて

  1. 富士山
  2. ナス

なども、年賀状のイラストとしては適しています。縁起が良いと言われるくらいですので、上司への年賀状にはこれらのイラストを入れてはいかがでしょうか。

上司といっても仲のいい上司もいれば、仕事以外ではあまり関わらないといった上司もいるでしょう。
しかしビジネスの場での付き合いがある人たちですから、個性を出し過ぎた年賀状はNGです。

上司に送るのは避けた方がいいデザインは?

上司に送る年賀状ですから、干支やお正月のイラストでも、キャラクターのものは避けた方がいいでしょう。

アニメや漫画のクオリティは世界一!と言われる日本。キャラクターとコラボした干支や、お正月のイラストもたくさんあります。

ディズニー関連や、サンリオ関連、最近流行りのアニメで言えば「鬼滅の刃」など。


上司が大好きなキャラクターだとしても、年賀状は上司のご家族の方も見るかもしれません。

かわいらしかったり、愛嬌あるのがキャラクターですが、「常識がない」と思う人もいるのです。社会人になると、「言わずもがな当たり前」と言われることがたくさんあります。上司への年賀状にはキャラクターものは使用しないというのもその一つと考えましょう。

また、キャラクターのイラストの無料ダウンロードサイトなども複数存在しますが、これについては、著作権侵害にあたる場合もあるので要注意です。

以上のことをふまえ、上司への年賀状はあくまで、「自分の好きなデザイン」や「かわいいキャラクター」ではなく、「無難でシンプル」を選ぶ習慣をつけておくと良いですね。

また親しい付き合いのない上司に、写真付きの年賀状を送るのは避けた方が無難です。
家族写真や結婚式の写真、子どもの写真などを送りたい気持ちはわかりますが、よく思わない人も中にはいます。

例えば結婚したいのにできない、実は離婚したばかり、子どもがほしいけどできないといった悩みを抱えている上司もいるかもしれません。

そのため上司に限らず、親しく相手の状況がわからない人に写真付き年賀状を送るのは危険です。

上司には使ってはいけない言葉がある?

「あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」などは上司に使っても問題はありません。しかし「賀正」や「賀春」、「迎春」は略した言葉になるため、目上の人へは失礼にあたります。覚えられないという人は、漢字2文字のものは使わないと記憶しておくといいでしょう。また「HAPPY NEW YEAR」など外国語も避けましょう。

「去る」といったネガティブな言葉も避けることが大切です。そのため「去年」ではなく「昨年」や「旧年」を使用しましょう。

上司への年賀状でおすすめの文章例

上司への年賀状となれば、文章にも気を使いますよね。コピペOKの文章例をいくつか掲載いたします。参考にしてみてください。

例1)新社会人から直属の上司へ

明けましておめでとうございます

日頃から親身にご指導いただきありがとうございます
入社2年目を迎える本年はこれまで以上に精進いたす所存です

まだまだ至らぬ点も多いとは思いますが 今年も引き続きご指導のほどよろしくお願いいたしますご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りしております

令和三年 元旦

例2)直接お世話になっていない上司や社長へ

新年おめでとうございます

旧年中はお世話になりました
未熟者の私ですが本年で入社○年目になります

〇〇会社の名に恥じぬよう これまで以上に努力し成長していきたいと思っております
本年も何卒よろしくお願い申し上げます

令和三年 元旦

例3)迷惑をかけてしまった上司へ

謹んで年頭の御祝詞を申し上げます

旧年中はいろいろとご迷惑をおかけすることが多く申し訳ございませんでした
公私にわたりご親身なご指導ご鞭撻をいただき 本当に感謝しております

本年は〇〇さんに少しでも近づけるよう一生懸命努力いたします
本年もどうかご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます

令和三年 元旦

上司への文章例として、こちらのサイト(https://nenga.templatebank.com/bunrei/nenga12/)を参考に例文を作成しました。

コピペOKな例文サイトは数多く存在しています。自分が使いやすいものを選び、自分なりにアレンジすると良いでしょう。

実は常識?上司に一目置かれる年賀状の書き方

例文を読んでいてお気づきの方もいるのでは?年賀状には「、」や「。」などの句読点を付けないのがルールです。人間関係に「区切り」をつけないためと言われています。

また、やってしまいがちなのが「新年あけましておめでとうございます」といった文章。実はこれ、「新年」と「あけまして」は同じ意味なので、「あけましてあけましておめでとうございます」といった感じになってしまうのです。

  • 「新年」を使用する場合…「新年おめでとうございます」
  • 「あけまして」を使用する場合…「あ(明)けましておめでとうございます」

年賀状を書く際には気をつけるようにしましょう。

また、黒フチで囲った年賀状もNGです。これは、お葬式を連想させるため。シンプルで無難を意識して白黒にする場合でも、黒く枠取りするのは絶対にやめましょう。

お葬式や法事などの弔事では、グレー(薄墨)を使用しますが、年賀状には適さない色です。文字を書く時はグレーは使用せず、黒字のペンを使用しましょう。ペンのインクが薄くなっていないか、書く前に確認するのをおすすめします。

上司の年賀状は印刷のみではなく一言そえよう!

上司への年賀状はできれば一言そえましょう。
一緒に行った仕事があるのであれば、「○○の際はありがとうございました。」など具体的なエピソードを書くのもいいでしょう。

  • プレゼン資料作成でお世話になった
  • 営業のノウハウを手本として見せてくれた

など、些細なエピソードで構いません。具体的に「あの時は…」と言うのが大切です。

また、仕事以外のことでも良いでしょう。

  • 送り迎えをしてもらった
  • 飲み会で御馳走になった
  • 「不要になったから」とおさがりをもらった

その場でもお礼を言っているでしょうが、「些細な事」を覚えていてそのエピソードを書いてくれるのは嬉しいものです。

誰にでも同じ「昨年はお世話になりました」といった一言よりも、一人ひとりに違った一言を書けると印象が良くなるものですよ。

また今年の抱負を書くのも◎。筆者は年賀状で上司に抱負を伝えたところ、新しい仕事を任せてもらえたり、昇格試験の話をいただいたりとうれしいこともありました。

思い浮かばないというときは「今年も頑張りますのでよろしくお願いします。」といった一言でもOKです。

他にも以下の一言もオススメ。

  • 近状報告(自粛ムードにより体重が増加してしまいました)
  • 健康への気遣い(寒い日が続きますがくれぐれもご自愛ください)
  • 幸せを願う一言(〇〇様にとって良き1年となりますように)

どうしても一言が書けないというときは、せめて宛名だけは印刷ではなく手書きにするだけでも印象が変わります。

ちなみに年賀状は縦書きが基本。上司への年賀状でしたら、省略せずに都道府県名から書きましょう。

番地や部屋番号などで数字を使用することがありますよね。

その時は漢数字の使用がおすすめです。マンションなどは住所よりも少し小さめにし、2行以内に収めるのがベター。
名前は住所よりも大きく中央に書きましょう。

夫婦連名の場合は、中央にご主人の苗字・名前を書いた後、左に奥様の名前をご主人の名前の1文字目に合わせて書きます。

このとき敬称は省略せず、1人1人の名前の下に「様」をつけてくださいね。

上司の年賀状を間違えた…そんなときは?

間違えてしまったときは書き直します。修正テープなどを使ってはいけません。ちなみに書き損じの年賀状は1枚につき5円で交換してもらうことができます。郵便局の窓口があいていればいつでも交換できますよ。

上司の年賀状のデザインはシンプルが一番

上司への年賀状のデザインは基本的にはシンプルなものが一番です。

例外ではありますが、「水彩画が得意」、「デザイン会社に勤めている」といったように、自分のスキルを見せることができる場合はアピールするのもいいですが、常識の範囲内で行うようにしましょう。

またデザイン以外にも使ってはいけない言葉などもあるので充分に注意しましょう。

こんなに面倒なら書きたくないと思ってしまうかもしれませんが、日頃の感謝の気持ちを伝えることができるチャンスでもあります。

職場の人は仕事始めですぐに顔を合わせるので元旦に届くように準備は早めに行い、マナーを守って送りましょう。