2022年5月にクラッシュした仮想通貨ルナで資産を大幅に減らしたい人は多数います。
本記事では仮想通貨ルナのクラッシュが起こった原因について詳しく解説します。仮想通貨ルナで大損した人や今後仮想通貨ルナはどうなるのかも紹介しますので、気になる人は最後まで記事をご確認ください。
Contents
仮想通貨ルナとは仕組みについても解説
仮想通貨ルナのクラッシュについて知りたい人はまず、ルナについて知る必要があります。仕組みについても解説するので詳細をご確認ください。
仮想通貨ルナとは?
ルナは米ドルや韓国ウォンなどの法定通貨に連動するステーブルコインを発行することを目的とし、韓国で立ち上がったプロジェクトです。
ルナの価値はアメリカドルと同じ価値を持つUSTによって価値が担保されていると考えられており、分散型である点やDeFiのプロトコルが開発されている点などからも注目を集め、2021年には大幅に価格を伸ばす結果となりました。
仮想通貨ルナが大手取引所であるバイナンスに上場した際の価値は1USDにも満たないものでしたが、最高値は2022年4月には120USD近くになるなど200倍近い上昇を見せています。
仮想通貨ルナの仕組みについて解説
代表的なステーブルコインであるUSDTやUSDCは発行元が同枚数の法定通貨であるUSDを保有していることで価値が担保されています。つまり、1USDTを運営元に持ち込めば1USDをくれるという仕組みです。
一方でUSTは法定通貨であるUSDと同じ価格で取引はされますが、発行元は同枚数のUSDを保有していません。その代わりにUSTの発行元はルナを準備金として用意しており、1USTを発行元に持ち込めば、1USD分のルナがもらえる仕組みとなっています。
つまり、USTの価値が1USDを下回ることがあれば、多くのルナがもらえることからすぐに買い手がつき、1USTの価格は1USDの価値を保証する形となっていました。
また、クラッシュが起こる前にはルナの時価総額がUSTの発行量を上回っており、すべてのルナがUSTに買い替えられたとしても余裕があり、クラッシュは起こるはずがないとされていました。
仮想通貨ルナのクラッシュはなぜ起こった?
仮想通貨ルナのクラッシュが起こった原因は明らかになっていませんが、USTやルナを大量に保有している個人もしくは団体が仕掛けて一気に価格を落としたというのが大方の見解です。
仮想通貨ルナの暴落の流れを順序立てて解説したものが以下のとおりです。
- 5月10日にいきなり1UST=0.7USDに価格が下落
- 多くの人がUSTからルナへの持ち替える
- USTの下落で通貨自体を信用しなくなった人がルナを売却し、ビットコインやイーサリアムに持ち替える
- ルナの価格が下がっていったため、ルナの保有者も売却を進めた結果価格が大暴落
下落が下落を招いた結果、1ルナあたり120USDの価格があった状態から、2022年6月20日現在では1ルナあたり約2USDと1/60程度の価格まで下がってしまっています。下落は現在も続いており、このままいけばルナの価値がさらに低くなる可能性もありそうです。
この事態を受けてバイナンスではルナの取引が停止になるなどの対策をおこなっています。
仮想通貨ルナで大損した人を紹介
仮想通貨ルナのクラッシュは世界中で大きな話題となり、とくに大損した人からは悲鳴の声が多数聞かれました。
以下はTwitter上でみられたルナの暴落で大損した人たちの声です。
海外の人だけでなく日本人のなかにもルナの暴落に巻き込まれた人はいるようです。
また、ルナのプロジェクトの開始元である韓国では今回のクラッシュによって資産を大きく減らした人が続出してます。以下はルナに投資をして資産を溶かしてしまった人の声です。
- ルナに1778万ウォン(約180万円、1ウォン=約0.1円)を投資したが、このうち99.9%が『蒸発』し、1万ウォン(約1000円)のみになった
- 11日、ルナ価格が8000ウォンの時に反騰を狙って100万ウォンを投資し始めた。 その後、騰落を繰り返すのを見て、融資金300万ウォンを含めて計3000万ウォンを注ぎこんだが、10万ウォンしか残っていない
出典:韓国の仮想通貨「ルナ」99%下落に投資家パニック…開発会社代表の家族を身辺保護|Yahoo!ニュース
上記以外にも暴落したあとにはルナの開発者の自宅に侵入した人もいたそうで、日本以上に大きな問題を巻き起こしていると言えます。
今後仮想通貨ルナはどうなる?
ルナはクラッシュによりシステムが事実上崩壊したため、このまま価格が0になると見込まれていました。しかし、現在はシステムが復興しており「LUNA 2.0」として取引も再開しています。
とはいえ、一連の暴落でトレーダーからの信用は完全に失っており、取引量を表す出来高もかなり低い水準で推移しています。今回の件で話題を集めたこともあり、今後もたまにルナをトレードしてみようという人は出てくる可能性はありますが、2021年のような価格高騰は期待しないほうがよいでしょう。
また現在よりもさらに大きく価格が下落する可能性も否定はできないので、基本的には取引量が多く、比較的信頼ができるビットコインやイーサリアムの購入を検討するのが無難です。
仮想通貨ルナに学ぶ資産を失わないための投資方法は?
仮想通貨のルナで大損した人もいることから、時価総額の低いビットコイン以外の草コインに投資をする際には以下の点に注意する必要があります。
- 開発者やプロジェクトを十分確認する
- 必要以上のお金を投資しない
それぞれ詳細を確認しましょう。
①開発者やプロジェクトを十分確認する
草コインは仕組みさえ理解しておけば誰でも発行ができるため、開発者やプロジェクトが信頼できるのか入念に確認する必要があります。開発者やプロジェクト自体があいまいなものであれば、多くの人が購入したタイミングで大量保有者が草コインを売却し、大損してしまうケースも十分に考えられるでしょう。
購入前に確認しておきたい情報は以下のとおりです。
- 開発者が進捗状況を開示しているかどうか
- 開発された通貨の目的が明確かどうか
- 一定の取引量はあるのか
上記の条件を満たしていれば、最低基準はクリアしていると言えます。
とはいえ、ルナも上記の3つの要素は満たしていたにも関わらず、結果的にはクラッシュしてしまいました。そのため、草コインに投資をする際には次に紹介する項目が重要となります。
②必要以上のお金を投資しない
草コインに限ったことではありませんが、投資は余剰資金でおこなうのが基本です。
とくに草コインのように信用が低く、市場での取引量も少ない場合は一気に資産を失ってしまう可能性があります。そのため、草コインに投資したお金はなくなるという前提で当たればラッキー程度に考えておくのがよいでしょう。
値上がりを信じて借金をしてまで草コインを購入したり、生活費を削ってまで投資をしたりするのは控えるようにしましょう。
仮想通貨ルナのクラッシュから学び、大損を避けよう
本記事では仮想通貨ルナのクラッシュや大損した人について解説をしました。
仮想通貨ルナはステーブルコインのUSTの引き換えができる通貨でしたが、USTが突如暴落したことに伴い暴落が起こり、6月20日現在は最高価格の1/60程度となっています。ルナの暴落によって大損をした人は多数おり、韓国では開発者の自宅に侵入をする人まで現れたようです。
今後ルナのような草コインに投資をして大きなリターンを得たいと考えている人は信用できるプロジェクトであるのかを確認し、必要以上のお金を投資しないように注意しましょう。
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