生活

簡単な鬼門封じの方法、お守りから盛り塩まで

鬼門除け

お守りには「開運」「家族の健康」「交通安全」などさまざまな種類がありますが、鬼門封じのために用いられる「鬼門除け」もあります。

「鬼門除け」は、1年に1回だけ使用する紙製のお守りで、玄関の正面に貼ります。お守りには「鬼門からの災厄」「早道を通る人からの災厄」「南南東からの災厄」「夜の災厄」など、さまざまな種類があり、自分の家の方角に合わせて選ぶことができます。また、貼り方にもルールがあり、「丁寧に清めて貼り、1年後には神社に持って行って処分する」というのが一般的な使い方です。

盛り塩

盛り塩は、庭や家の周りの壁角などに置くだけで、鬼を退治するとされています。盛り塩は、粗塩を専用の容器に入れ、露地に晒してから、その塩と水が蒸発しないようにラップをして使用すると効果がより高まります。

盛り塩の盛り方については、庭先に加える場合は通常「北西、西北の場所を中心に三つの塩塊を置きます。」といわれています。また、塩を置く際、手で圧縮して、台座に密着させ均等な厚みにすることが重要です。

また、盛り塩は毎年春先に塩を変えて、効果を維持することも重要です。盛り塩の交換は、1年毎に行うことが望ましいとされています。夏場や梅雨などの雨期に、塩が溶けないようにするためにラップでぴったりと蓋をするとよいでしょう。

盛り塩は簡単にできる鬼門封じの方法の1つですが、手入れを怠らないことが大切です。是非、家庭において鬼門封じを実践し、鬼から身を守りましょう。

八音符

「八音符」とは、建物全体に八音を張る方法です。八音とは、東南南北、東南南西、北北西西、東南東北、北南南西、北去留西、天心地脈、内外相対の方角を表します。各方角に対応する音を用い、建物の間取りに合わせて「音」を張ることで、建物全体にバランスを保ち、悪い運気を避ける効果があります。

この方法が簡単で効果的である理由は、八音符が自然にある音のバランスを取ることができるからです。この音を聴くことで、心が感じる不安や恐怖が和らぎ、安心して過ごせるようになるとされています。

八音符を作る方法は、楽器店やインターネットで販売されていますが、八音の音を知っている人ならば、自分で作ることも可能です。建物の中心に向けて垂直に設置することで、八音を張ることができます。

鬼門封じの方法には、限定的なものから多彩なものまであるため、自分に合った方法で試してみることをおすすめします。特に、八音符は八方から恵まれた音のバランスが良いため、簡単でかつ効果的な鬼門封じの方法として幅広く親しまれています。

祓い箒

「祓い箒」とは、邪気を一掃するとされる箒で、古くから日本の伝統的なお守りの一つです。正式に作られた祓い箒は、真鍮を用いた細かな箒草を束ねて作られ、神社・仏閣での陰陽師などが使用します。

一方、個人が自宅に設置する場合には、お守りや盛り塩など、手軽に取り入れることができる方法があります。お守りは、神社やお寺、信仰する宗教がある場合に取り寄せることができます。盛り塩は、粉末状になったものを水に混ぜ、固めていくらかの量を敷いておくことで、邪気を封じます。

また、お守りや盛り塩以外の方法として、「安全用紅白糸」と呼ばれるものがあります。これは、毎年正月に切り替える「門松」と呼ばれる南京錠のようなもので、邪気を封じ、厄災を避けることができます。

風鈴

風鈴はエネルギーを払拭し、空気中に鈴り響く音によって邪気と戦います。風水やかんばんの教えによると、閉所に鬼が集まるのを嫌がり、音によって退散するようです。

風鈴を選ぶ際、素材と音の効果を考慮することが大切です。例えば、金属製の風鈴は、木製の風鈴よりも音が強く響きます。また、風鈴にも様々な形状があり、好みによって選ぶことができます。どのような目的で使用するのか、場所や状況に適したものを選ぶことも大切です。

御札

御札は神社仏閣で受けることができる、紙片や木札などに文字を書き込み、お清めしたものです。これを自宅の玄関や家の中に貼り、邪気を閉じ込めるという形で鬼門封じを行います。また、御札には、特定の聖徳や神様、仏様の加護があるとされ、霊的な意味合いもあるとされています。

ただ、御札一つで鬼門封じに効果的かということは、科学的には立証されていません。しかし、多くの人たちが、不思議な現象に遭遇するなど、御札を利用したことで鬼門封じがうまくいったと感じているようです。一方で、御札を貼ることができない場合には、盛り塩を使った鬼門封じや、さまざまなお守りを用いたりすることもできます。

御札を使った鬼門封じは、古くから日本の文化に根付いたものであり、まだまだ人々に愛されています。ただし、思わぬ災難に備えるためには、宗教的な方法だけでなく、備えあれば憂いなしという意識を持って、火災保険や備蓄なども確実に行うことが大切です。