仮想通貨は大儲けする人がいる一方で損失を出す人もおり、投資するには危険すぎるという声が聞かれることも多いです。
本記事では仮想通貨は本当に危険すぎるのか解説します。仮想通貨は危険が伴ったとしてもやるべきという意見やリスクをなるべく低くする方法も紹介しますので、気になる人は最後まで記事をご確認ください。
Contents
仮想通貨が危険すぎるとされる理由8選
仮想通貨が危険すぎるという人の意見を調査したところ大きくは以下の8つの理由があることが判明しました。
- 価格変動が激しく、お金の減るペースが早い
- 簡単に稼げる感覚があり、中毒になりやすい
- ハッキングなどでお金がなくなるリスクも0ではない
- 今後規制が強まり、急に稼げなくなるかもしれない
- 稼いだとしても莫大な税金を払わなければならない
- 送金ミスなど誤操作のリスクが0ではない
- 詐欺が頻発しており、正しい情報の取捨選択が難しい
- よくわからないものだから、とりあえずやめたほうがいい
それぞれ詳しく内容を確認していきます。
①価格変動が激しく、お金の減るペースが早い
仮想通貨は、価格変動が激しいため、予想が当たった際には大きく儲かる可能性がある一方で、予想が外れてしまった場合には一気に資産を減らす可能性もあります。
以下は、2022年7月1日のビットコインの値動きです。
1BTCの価格が¥2,555,000ほどまで下落したのち、わずか3時間で一度は¥2,840,000近くまで価格が急上昇しました。その後最高価格からは20万円近く下落しており、値動きがかなり激しかったことが分かります。
この値動きを完璧に予想するのは極めて困難であり、高いレバレッジをかけていた人は大幅に資金を失ったことでしょう。
仮想通貨ではこのような値動きが頻繁に起こり、資金を失う人もいるため、危険すぎるという意見が多くなっています。
②簡単に稼げる感覚があり、中毒になりやすい
一般的なサラリーマンが30万円を労働で増やそうと思えば、1か月間近く働く必要があると予想されますが、仮想通貨であれば1時間足らずで同じ金額が稼げる可能性もあります。
その間にすることと言えば、考察をし、売り買いのボタンを押すだけなため、簡単に稼げる感覚があり、ハマっていく人も少なくありません。
しかし、一度程度大金を稼げたからといって次も稼げるとは限らず、継続して稼ぐには努力を継続する必要があります。それを理解できずに資金を失う可能性を考慮して、仮想通貨は危険すぎると言われているようです。
③ハッキングなどでお金がなくなるリスクも0ではない
仮想通貨をトレードするには取引所を使用することになりますが、取引所がハッキングにあってしまい、個人情報が流出してしまったり、購入した仮想通貨が盗まれたりといったリスクは十分に考えられます。
2018年には日本最大規模の仮想通貨取引所である「コインチェック」がハッキングにあい、約580億円相当のXEM(ネム)が流出することになりました。
現在は取引所のセキュリティが強化されており、ハッキング事件などが起こる可能性が低下していると予想されるものの、今後も同様の事件が起こる可能性は0ではないと予想されます。
④今後規制が強まり、急に稼げなくなるかもしれない
日本では仮想通貨の規制が強まっている傾向にあり、今後もこの傾向は継続すると予想されています。
規制がとくに顕著なのはレバレッジです。もともとは日本の取引所でも25倍までかけられる時代もありましたが、規制は年々強くなり、今となっては2倍までしかレバレッジはかけられなくなりました。それに伴い、国内の取引所の使用を止める人は多くなっていると予想されています。
海外の取引所を利用すれば、100倍以上のレバレッジをかけることもできますが、今後規制が強まれば、最悪海外の取引所を使用できなくなり、急に稼げなくなる可能性もありそうです。
⑤稼いだとしても莫大な税金を払わなければならない
仮想通貨で得た所得は雑所得としてカウントされ、稼いだ金額が多ければ多いほど高い税率が課される仕組みとなっています。
以下は、稼いだ金額ごとの税率を表にしたものです。
金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円〜330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円〜695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円〜900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円〜1800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1800万円〜4000万円以下 | 40% | 2,769,000円 |
4000万円以上 | 45% | 4,769,000円 |
上記以外にも翌年は住民税や国民健康保険料も上昇するため、実際に国に納める金額はより高額です。
その年に支払う税金が確定したあとにトレードで大きな損失を出してしまい、税金が支払えなくなるというリスクがあり、仮想通貨は危険だと言われる場合があります。
⑥送金ミスなど誤操作のリスクが0ではない
仮想通貨は通貨の購入枚数を自ら指定したり、送金の際に正確にアドレスを入力する必要があったりと誤操作するポイントがいくつかあります。基本的には手順通りに操作するだけではありますが、大金を動かす際に誤操作をしてしまうと、最悪自分が保有するコインがすべてなくなってしまう可能性があるでしょう。
海外の取引所への送金などは仮想通貨でおこなう場合があるので、この際にはとくに注意が必要になります。
⑦詐欺が頻発しており、正しい情報の取捨選択が難しい
仮想通貨では簡単にお金が稼げるというイメージがあり、これを利用した詐欺が横行しています。とくに初心者の場合は知識の量も少ないため、ターゲットになりやすいでしょう。
仮想通貨に関する詐欺は以下のものが代表的です。
- 初心者にトレードのテクニックを紹介する高額商材
- 新規上場で資金を集めて逃亡するICO
- 取引所など公式ホームページに似たものを作り、個人情報を盗むフィッシング詐欺
上記のような情報は人の情報を鵜呑みにするだけではなく、自分で怪しい点はないか徹底的に調べることで詐欺にあう可能性を下げることができます。
⑧よくわからないものだから、とりあえずやめたほうがいい
仮想通貨が危険すぎるという人の多くは、仮想通貨についてよく知らない可能性が高いです。
そのような人は、「価格が急激に上がるから危ない」「事件が起こっているから危険」などの表面的な情報を信頼しており、新しいものに対する疑いの気持ちから危険だと判断しています。
また、お金は必死に働いて稼ぐものと信じており、買って放置しているだけで大金を手にする人を受け入れたくないという感情も混在している場合もあるでしょう。
仮想通貨が危険だという人がいたら、まずはその人に理由などを聞いてみて、しっかりとした情報源に基づいているのか確かめてみることをおすすめします。
仮想通貨は危険があってもやる価値があるという意見
仮想通貨は危険だからやめたほうがいいという意見と、危険があってもやる価値があるという意見でわかれています。
仮想通貨をする価値があるという人の代表的な意見は以下のとおりです。
- 今後さらなる価格の上昇が期待できる
- 少資金からでも始められる
- 貯金するよりお金が増える場合もある
それぞれ詳細を確認していきましょう。
①今後さらなる価格の上昇が期待できる
仮想通貨をやる価値があると考えている多くの人はビットコインを中心にさらなる価格上昇を期待しています。
仮想通貨はこれまで暴落してでも長期でみれば価格上昇してきたというだけでなく、今後さらに需要が高まる可能性が高く、需要が高まれば自然と価格も上昇していくでしょう。今後仮想通貨の需要が高まると予想される要因には以下があげられます。
- 今後メタバース市場の拡大が期待されており、それに伴いメタバース内で使用される仮想通貨の需要も伸びる
- ビットコインを法定通貨に定める国が出てきており、一般的な通貨として使用される
- 仮想通貨の保有者は全世界の人口の1割未満と言われており、認知度が高いことから伸びる余地が十分にある
仮想通貨のなかでもビットコインについては、発行上限数が決まっていることもあり、近い将来は1BTC=1000万円を超える可能性も十分にあります。
②少資金からでも始められる
リスクが高いイメージが強い仮想通貨ですが、実は100円といった安価な金額でも購入することができます。なくなってもよい少資金であればリスクが少なく、大きなリターンが期待できるため、仮想通貨を購入したほうがよいという声も多いです。
数千円〜数万円といった資金であれば、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな通貨よりも、草コインを購入したほうがよいかもしれません。
草コインとは、時価総額や認知度が低いコインのことであり、価値が0になるリスクがある一方で、一発当たれば数百倍の金額になる可能性があります。
少資金でトレードでき、数百倍になる可能性を秘めている通貨を購入できるのは魅力的と言えるでしょう。
③貯金するよりもお金が増える場合もある
日本では銀行口座にお金を預けていても貯金はわずかしか増加しません。そのため、銀行口座にお金を預けるよりはビットコインを購入しておいたほうがよいという意見もあります。
ビットコインは数ヶ月や数年の単位でみると価格の上下が激しく、資産を大きく減らす可能性がある一方で、長い目で見ると価格は上昇しています。
上記はビットコインのここ数年の値動きを表したものですが、長い目で見れば価格は大きく上昇していることが分かります。
短期で売り買いをせず、長期的にビットコインを保有するのであれば、貯金よりもお金は上昇するという意見は間違っていないでしょう。
仮想通貨の危険をなるべく減らす方法
仮想通貨は大きく下落する可能性がある一方で、大きなリターンを期待することもできます。そのため、仮想通貨の売買をする際には、なるべく危険を減らしながらトレードすることが重要です。
危険を減らす具体的な手段としては、以下の方法が考えられます。
- 高いレバレッジでトレードをしない
- 信用できない草コインに投資しない
- 資金管理を徹底し、必要以上の投資はしない
それぞれ詳しく解説します。
①高いレバレッジでトレードをしない
レバレッジ取引とは、証拠金を担保に口座に入れた金額の何倍もの金額を取引できる方法のことです。レバレッジが高くなるほど、リスクリターンが大きくなります。
仮想通貨は値幅の増減が激しいため、高いレバレッジをかけてしまうとすぐにお金がなくなる可能性が高いです。仮想通貨では、価格が急激に上昇しているときでも、高いレバレッジの人の資金をなくすために、大幅な下落をするケースも多く、高い確率で資金を失ってしまうでしょう。
リスクを避けるためには高いレバレッジでの取引は控えるのが無難です。
②信用できない草コインに投資しない
上述のとおり草コインは大きなリターンが期待出来る一方で、資金が0になるリスクもあります。そのため、危険を避けたいという場合は、草コインへの投資はしないほうがよいでしょう。
危険を避けたい人が購入すべき仮想通貨は以下の2つのみにしておくのが無難です。
- ビットコイン
- イーサリアム
とはいえ、草コインを購入して一攫千金を狙いたい人は多いでしょう。そのような人は購入前に草コイン発行元が信頼できるかを確認してみてください。
名前を聞いたことがない発行元の場合は、どのような仕組みでコインを発行しているのか、今後どのようにコインが使われていくのかなどの情報を入念に確認するようにしましょう。
③資金管理を徹底し、必要以上の投資はしない
仮想通貨のトレードは基本的に余剰資金でおこなうものです。
そのため、自分の貯金額を全額仮想通貨にするなどしてしまうと、資金を大きく減らすリスクを背負ってしまいます。
間違っても生活費に手を出すなどは止めるようにしましょう。
仮想通貨は危険すぎると考えている人へ向けたQ&A
ここでは仮想通貨は危険すぎると考えている人が抱くであろう疑問をQ&A形式でまとめました。これから仮想通貨を購入しようと考えている人はぜひ内容をご確認ください。
仮想通貨で借金地獄に陥ることはある?
仮想通貨のトレードにおいて資金が0になる可能性はありますが、借金に陥る可能性はありません。
借金をしている人はトレードで資金がなくなってしまい、感情がコントロールできずにさらに資金投下するために自ら借入をしています。
仮想通貨で一度借金をして儲けてしまうと借入をしてトレードする癖のようになる場合もあり、そこで損失が出てしまうと借金だけが残ることになるので注意しましょう。
仮想通貨でおくりびとになった人は本当に存在する?
仮想通貨でおくりびとになる人はいます。
2017年には300人を超えるおくりびとがいたと予想されており、これからもおくりびとは誕生していくと予想されます。
仮想通貨は損している人だけでなく、大きく稼いでいるという事実は理解しておきましょう。
仮想通貨の失敗談にはどのようなものがある?
仮想通貨トレードの失敗談には以下のようなものがあります。
- 取引ルールを知らずに大損した
- 稼いだ翌年に大損して税金が支払えなくなった
- 仮想通貨を送金する際にシステムエラーで全額なくなった
上記のなかでも税金は支払いができないと、延滞金まで支払う必要が出てくるので注意しましょう。
仮想通貨が危険すぎるという意見を鵜呑みにするのはやめよう
本記事では仮想通貨が危険すぎるという意見について解説しました。
仮想通貨が危険すぎるという代表的な意見には以下のものがあります。
- 価格変動が激しく、お金の減るペースが早い
- 簡単に稼げる感覚があり、中毒になりやすい
- ハッキングなどでお金がなくなるリスクも0ではない
- 今後規制が強まり、急に稼げなくなるかもしれない
- 稼いだとしても莫大な税金を払わなければならない
- 送金ミスなど誤操作のリスクが0ではない
- 詐欺が頻発しており、正しい情報の取捨選択が難しい
- よくわからないものだから、とりあえずやめたほうがいい
上記のようなリスクはあるものの同時に大きなリターンが期待できる側面もあるので、危険すぎるという意見を鵜呑みにせず、危険を回避する方法を自ら考えてトレードをしてみましょう。
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